2021年5月14日

【40000系増備あり】西武鉄道が2021年度鉄道設備投資事業計画を発表

2021年5月13日、西武鉄道が2021年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度投資額は約214億円となります。

【車両面】
▲今年度も増備される40000系。今回もロングシートの50番台仕様で、40155F・40156F・40157Fが登場し、いずれも小手指車両基地に配置されることになりそうか。
▲40000系の増備で2000系が置き換えられる可能性がある。池袋線は8両固定編成で幕式の2063F、新宿線は8両固定編成で旧タイプの2001F・2007Fの動向に注意したい。

車両面ではロングシート仕様の40000系3編成30両が増備され、40155F・40156F・40157Fが登場するものと思われます。同系列は全編成が小手指車両基地に配置されているため(一時期玉川上水車両基地に配置されていた編成もあった)、40154Fまでの仕様を踏襲するものと思われ、今回の3編成も小手指車両基地に配置される可能性が高いでしょう。これにより2000系が置き換えられるものと思われます。新宿線系統で長らく活躍した2003Fが廃車回送されたこともあって、旧タイプの2000系2001Fと2007F、新タイプでは2063Fの動向が注目されることになりそうです。後者は池袋線で活躍する同系列8両固定編成で唯一の字幕式車両です。

【設備面】
設備面では新宿線中井(SS-04)~野方(SS-07)間と東村山(SS-21,SK-05)付近の連続立体交差事業の推進と野方~井荻(SS-11)間、井荻~西武柳沢(SS-16)間の事業化に向けた準備を進めます。またホームドアが新規設置される駅はありませんが、池袋線ひばりが丘(SI-13)、多摩川線多磨(SW-03)、山口線西武園ゆうえんち(旧遊園地西・SY-02)の各駅では駅改良工事などが実施されるほか、池袋線稲荷山公園(SI-22)1番ホームへのホーム隙間転落検知システムの設置、多摩湖線多摩湖(ST-07,SW-01)、西武園ゆうえんち、多摩川線競艇場前(SW-05)で内方線点字ブロックの整備、西武秩父線内での法面改良および落石防護設備の設置、新宿線西武新宿(SS-01)、南大塚(SS-28)、拝島線玉川上水(SS-33)、池袋線大泉学園(SI-11)、保谷(SI-12)などでLED照明の導入などが予定されています。

なお西武鉄道では約2年ぶりに武蔵丘車両基地の一般公開が開催されるようですね。感染対策のため事前申込制となっていて、展示車両は10000系10105F(レッドアロークラシック)と4000系4009Fの『52席の至福』です。4009Fの車内をカフェとするほか、レッドアロークラシックはこのイベントで見納めとなるようです。こうなると横瀬車両基地への廃車回送はイベント終了後となりそうな気がします。