2021年5月28日終電後に、東京地下鉄8000系8107F(3色LED・パッとビジョン搭載)が試運転で伊勢崎線・佐野線の久喜(TI-02)~渡瀬(TI-31)間に入線しました。18000系導入に伴う廃車回送の布石と思われます。そうなると鷺沼検車区から自走回送ということになるでしょうか。
▲8000系の廃車回送への準備か。8107Fが東武鉄道佐野線渡瀬まで足を踏み入れた。所属先の鷺沼検車区からだと東急電鉄の長津田車両工場の方が至近だが、普段から東武鉄道に入線することを考えて北館林荷扱所までの自走回送にするのだろう。
8000系は普段から東武鉄道スカイツリーライン(北端は日光線南栗橋(TN-03)と伊勢崎線久喜)に定期的に乗り入れているため、日比谷線から引退した03系と同様に自走での廃車回送を前提に考えていたものと思われます。ただ8000系の所属先は神奈川県川崎市の鷺沼検車区で、東急電鉄田園都市線鷺沼(DT-14)に近接しています。廃車回送とするならば長津田車両工場の方が至近に思われますが、そこからの陸送(トレーラーの手配)を伴うほか、スカイツリーラインへの定期的な入線を考慮したところ、北館林荷扱所への自走回送が可能と考えられることから、このような試運転を行ったものと思われます。その翌29日には鷺沼検車区へ返却されています。今年度の事業計画では18000系4編成を導入することとなっており、18000系の運用開始前に8000系の廃車が発生する可能性もあります。