2022年11月19日、東武鉄道全路線でデジタル無線の運用が開始されました。これに伴ってデジタル無線非対応車両の動向が注目されています。このうち、東京地下鉄半蔵門線で活躍する8000系8102F・8114Fに黒い丸枠のなかに”K”と書かれた『サークルK』ステッカーが掲出されています。両編成は半蔵門線内のD-SRには対応していない編成となります。
▲半蔵門線内D-SR非対応となっている8000系8102F(写真)と8114F。18000系が今年度は当初の5編成(50両)よりも多い7編成(70両)が投入されており、廃車が近いのかは不明だが、同編成には『サークルK』ステッカーが貼付された。
▲東急電鉄では8500系8637Fが半蔵門線内D-SR非対応となっており、東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)への乗り入れが終了した。これまで平日に24K運用に入ることが多く伊勢崎線方面に直通していたが、19日以降はそれができなくなり、平日に限って伊勢崎線に乗り入れない運用を中心に充当されることになりそうだ。
同系列は和光検車区新木場分室でD-SRに対応する工事が施工されていますが、8102F・8114Fにのみ施工されておらず、両編成に黒い丸枠の中にアルファベットの”K”が書かれた『サークルK』ステッカーが掲出されたようです。『サークルK』編成は過去に東急電鉄8500系で伊勢崎線に乗り入れができない8606F(先頭車のみ東急テクノシステムに保存)やVVVFインバータ試験車両の8642F、2000系(現在の9000・9020系)や8090・8590系などが該当しており、2020年5月に幕車の8606Fが廃車除籍処分となったことで、一旦は伊勢崎線に乗り入れない編成(サークルKの編成)が消滅していました。しかし東武鉄道全線でのデジタル無線運用開始に伴って、デジタル無線非対応編成が運用できなくなり、東京地下鉄車両では8102F・8114Fのみ、東急電鉄車両では8500系8637Fのみ伊勢崎線への乗り入れができなくなった(事実上の撤退となった)ことから、8000系全10編成のうち2編成に掲出されたことになります。『サークルK』編成は2020年5月以来、約2年6ヶ月ぶりの復活となりました。なお今回の『サークルK』ステッカーはこれまでの編成は丸いステッカーでしたが、8000系ではなぜか四角いステッカーとなっています。8000系は伊勢崎線を自走して北館林荷扱所へ廃車回送されるため、最後の廃車回送時以外は基本的に伊勢崎線には入線しないということになりますね。
【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2022年11月21日現在
《現役》10編成(100両) ※下線部はD-SR非対応車両
8101F・8102F・8104F・8106F・8109F・8110F・8114F・8115F・8116F・8118F
《廃車》 9編成( 90両)
8103F・8105F・8107F・8108F・8111F・8112F・8113F・8117F・8119F