2022年11月27日

【いずみ野線からも直通へ】相模鉄道・東急電鉄が新横浜線の運転概要を発表

2022年11月24日、相模鉄道・東急電鉄両社が2023年3月開業の両会社の新横浜線(羽沢横浜国大(SO-51)~新横浜(SO-52,SH-01)~日吉(TY-13,MG-13,SH-03)を介する相互直通運転の運転概要を発表しました。会社別に紹介していきます。
▲相模鉄道からは20000系列が乗り入れ、8両固定編成は目黒線に、10両固定編成は東横線にそれぞれ直通する。東日本旅客鉄道埼京線との直通運転は本線側のみであるが、新横浜線との直通運転はいずみ野線側でも実施され、朝は通勤特急として直通するものがある
▲東急電鉄からは相模鉄道直通対応工事を施工された5000・5050系4000番台や目黒線車両など様々な車種が直通する予定。6両固定編成で残っている編成など一部は新横浜発着に使用され、相模鉄道には8両固定編成以上が直通することになる。

【相模鉄道】
新横浜線の運転本数は1日あたり約100往復、上下約200本となり、新横浜発着の列車も運転されます(ダイヤ乱れ時にも対応可能)。平日ラッシュ時間帯に西谷(SO-08)発を基準に7時20分から8時20分の1時間に11本(相鉄本線側4本、いずみ野線側7本)が運転されます。日中時間帯でも片道だけで1時間に4本から8本程度と時間帯によって差はありますが、現ダイヤの埼京線直通列車よりも直通運転本数は多いようです。基本的に相鉄本線からは目黒線直通列車、いずみ野線からは東横線直通列車がそれぞれ設定され(一部列車を除く)、優等種別は特急・通勤特急(いずみ野線側の平日朝のみ)と各駅停車のみとなり、新横浜を境に列車種別が変更となる列車があります(東横線内急行、目黒線内急行または各駅停車に変更)。本線側だけでなく、いずみ野線側からも新横浜線に直通する列車ができることで横浜方面の利便性が低下するのをを防ぐため、西谷にある折り返し線を用いて新たに横浜(SO-01)~西谷間を運転する区間列車が初めて設定されます。西谷発着は早朝に羽沢横浜国大発で数便ある程度でしたが、新たに拡大される形です。西谷発着列車は新横浜線直通列車と接続するダイヤになることが予想できますので、対面での乗り継ぎになります。またいずみ野線内では東横線直通列車のみですが特急が復活します。特急の停車駅は通勤特急停車駅から鶴ヶ峰(SO-09)を除いたもので、以前は横浜発着列車もありましたが、利用者が少ないため廃止され、日中時間帯は各駅停車または快速列車のみとなり、いずみ野線内は両種別ともに各駅に停車する列車となっています。これに東横線直通の特急ということで、20000系列および東急電鉄5000・5050系4000番台などの限定運用になりそうです。またいずみ野線快速列車と本線特急の運転時間を拡大します。いずれは急行の本数がまた少なくなりそうでしょうか。

【東急電鉄】
東急電鉄側では新横浜線の開業で東急電鉄のみで東海旅客鉄道新幹線に乗り継ぎができるということで注目されています。平日朝のラッシュ時間帯(7時台・8時台)は1時間あたり最大16本が運転されうち12本は目黒線、4本は東横線に直通します。新横浜線内では途中駅の新綱島(SH-02)を含めて全種別列車(急行・各駅停車)が停車しますね。新横浜線では目黒線に合わせる形で開業時点から車掌が乗務しないワンマン運転が導入されますが、今度は新たに東横線全線で新たにワンマン運転が導入されます。もともと東横線は直通運転先の横浜高速鉄道みなとみらい線を含めて全駅にホームドアが設置済みであり、ワンマン運転導入のタイミングが注目されていました。東急電鉄の乗務員がみなとみらい線でも乗務しているため、東横線でのワンマン運転は横浜高速鉄道みなとみらい線でも実施されるものと思われます。新横浜線と東横線を結ぶ直通列車ではもともとの東京地下鉄日比谷線直通列車の名残で設定されている菊名(TY-16)発着列車から変更される形となり、菊名発着列車は大幅に減少することが予想され、新横浜線直通に振り替えられることで日吉以西の東横線の本数が少し減る形になります。目黒線では各駅停車が急行を武蔵小山(MG-03)で待避して接続していますがこれを奥沢(MG-07)での通過待ちに変更し、大岡山(MG-06)・目黒(MG-01)方面への所要時間を約2分短縮します。奥沢で追い抜くことで大岡山では降りたホームで乗り継ぎできるのも大きいですね。日中時間帯については1時間あたり6本(10分に1本)、目黒線4本、東横線2本が直通することになります。目黒線ではうち2本が新横浜発となり、相模鉄道に直通しない編成などが充当されることになりますね。東急電鉄・相模鉄道ともに新横浜発着の列車があるため、相互に接続があるかどうか気になります。

私にも新幹線への乗り継ぎの際にメリットがあるかもしれません。私の場合は、小田急電鉄小田原線と東日本旅客鉄道横浜線で移動しているのですが、新横浜線の開業で小田急電鉄と相模鉄道だけで新幹線に乗り継ぎできるかもしれないためです。当面は新横浜線に加算運賃が適用されることから、横浜線利用時の運賃の差が気になるところではありますが、町田(OH27,JH-23)での乗り継ぎが海老名(OH32,SO-18)で済む可能性があることから、新横浜線の開業は私も期待しているところがあります。