2021年11月30日から12月3日にかけて、相模鉄道10000系10703F(8両固定編成)が所属先のかしわ台車両センターから相模貨物ターミナルを経由し東日本旅客鉄道長野総合車両センターへ甲種輸送され入場しました。同編成の制御装置更新工事施工のためと思われます。
▲10000系8両固定編成でもついに制御装置更新工事を施工されることとなり、最初の当該となる10703Fが冬の信州へ向けて出発した。これまでに10000系の制御装置更新工事施工時には年を跨いでいるため、10703Fの年越しは信州で過ごすことになりそうだ。なお8両固定編成の制御装置未更新車は残り4編成となっている。
▲2021年5月に運用復帰した制御装置更新車の10000系10702F。制御装置更新のほか種別行先案内表示器のフルカラーLED化や前照灯のLED化と位置変更を行ったが、3代目塗装となった10701Fと異なり、2代目塗装を維持した。今回の10703Fもそうなる可能性はゼロではない。
10000系の制御装置更新工事に伴う入場は3編成目で、現在のところ番号順に施工されているようですね。これまでに10701Fは制御装置更新工事を受けたあと試運転は行ったものの営業運転には入らず、そのあと種別行先案内表示器および前照灯の更新や3代目塗装への変更を経て運用復帰しています。10702Fは逆に3代目塗装に変更されなかった以外は10701Fとほぼ同じ動きとなっています。10両固定編成は2編成が制御装置更新車となっていますが、8両固定編成で制御装置更新工事を受けるのは初めてのこととなります。今回は8両固定編成で電動車が4両(10両固定編成は5両が電動車)ということで、入場期間は10両固定編成よりも短く済みそうな気がします。
長野総合車両センターでは制御装置の更新工事のみ行われるため、出場は年を跨ぐことが予想されます。かしわ台車両センターに帰ってきたあとに10702Fと同じ改造工事を施工されるのか注目されます。
【10000系の制御装置更新状況】2021年12月3日現在 紺色は3代目塗装車
《未更新》 8両固定編成…10704F・10705F・10706F・10707F
10両固定編成…10708F
《入場中》 8両固定編成…10703F
10両固定編成…なし
《更新済》 8両固定編成…なし
10両固定編成…10701F・10702F
