2021年12月10日、相模鉄道8000系8706F(制御装置未更新車)が廃車除籍処分となり、横浜(SO-01)寄りのクハ8706とモハ8116がかしわ台車両センターから陸送されました。全車両が解体処分になるものとみられます。
▲貴重な日立製作所製のGTO素子VVVFインバータ制御だった8000系8706Fが廃車除籍に。これで制御装置未更新編成が完全に消滅。あの直角カルダン駆動方式でインパクトのある音が聞けなくなってしまった。
▲8000系8706Fは8月上旬にモヤ700との連結試験に使用されていたが、この4ヶ月後に正式に廃車除籍となった。
同編成の最終運用は12月6日の1065レ(海1935←横1900・平日55運用)となりました。この編成の廃車で8000系の制御装置未更新編成(日立製作所製GTO素子VVVFインバータ制御)が消滅し、現役すべての編成がIGBT素子となりました。ただし8709F以外は2代目塗装のままであるため、動向には注意が必要です。現在ではコロナ禍ということもあって3代目塗装への変更が滞っていますから、10000系10702Fのように就役当時の姿から改造しても塗装はそのままという可能性も否定できませんからね。ちなみに8000系自体も最盛期から半数程度の6編成(60両)にまで減りました。いまや主力車両は8000系ではなく20000系になってきましたね。
【8000系の在籍状況】※2021年12月12日現在
[運用中]6編成
8708F・8709F・8710F・8711F・8712F・8713F
[廃車済]7編成
8701F・8702F・8703F・8704F・8705F・8706F・8707F