2021年12月17日、東急電鉄が2022年3月12日実施のダイヤ改正の概要を発表しました。主に東横線・目黒線・田園都市線・大井町線・横浜高速鉄道こどもの国線での改正となります。
▲目黒線では奥沢(MG-07)3番ホームの待避設備完成に伴い、各駅停車の急行通過待ちが可能になる。工事実施前の奥沢3番ホームは下り方が行き止まりのため、目黒(MG-01)からの奥沢止まりの列車(同駅留置ののち、始発列車で出庫する列車)が使用していた。
▲日中時間帯は東横線・目黒線・田園都市線で上り優等種別列車の所要時間が約1分の短縮に。このうち東横線では同時間帯の1時間あたりに運転される各駅停車が毎時2本減るので注意してほしい。東京地下鉄日比谷線直通列車の名残の菊名(TY-16)発着列車が削減されるのだろうか。
▲大井町線では6000系6101F・6102F、6020系の下り方から3両目の3号車に連結されている“Q SEAT”サービスを大井町(OM-01)17時00分発の急行列車からに前倒しし、同駅21時40分発までの急行9本で実施される。なお22時台以降の“Q SEAT”サービスは引き続き休止だ。
東横線では日中時間帯の上りFライナー特急列車の所要時間短縮などがありますが、それ以外には渋谷~菊名間の各駅停車毎時2本を削減します。今回は菊名以西の各駅停車の本数は削減されないため、東京地下鉄日比谷線に直通していた名残で設定されている菊名発着(副都心線側の池袋(F-09)発着)の列車分を減らす可能性があります。
目黒線では奥沢3番ホームの待避設備完成に伴い、同駅で各駅停車が急行の通過待ちをすることができるようになるため、朝ラッシュ時間帯の急行列車が奥沢で前を走っていた各駅停車を追い抜き(大岡山(MG-06)で各駅停車に乗り継ぎ可能)、武蔵小山(MG-03)でもさらに前を走る各駅停車と接続して追い抜くことで、速達性向上が期待されます。奥沢での通過待ちの設定により、田園調布(MG-08)以西各駅から大岡山(MG-06)以東の各駅へうまく乗り継ぐことでアクセス向上が期待されます。朝ラッシュ時間帯限定と思われますが、例えば田園調布から洗足(MG-05)・西小山(MG-04)まで行くとなって、乗車する各駅停車を逃したものの、それが奥沢待避であって後続の急行が奥沢で各駅停車を追い抜く列車の場合、急行に乗り、その次の大岡山で乗り継ぐと田園調布で乗り逃がした各駅停車に乗れる、ということがあり得ますね。
田園都市線では5時台の中央林間(DT-27)始発の各駅停車1本を準急に変更するほか(準急への変更に伴い、長津田始発の上り各駅停車が1本設定される)、長津田(DT-22)始発の準急1本を中央林間始発に延長します。なお準急は中央林間~長津田間は各駅に停車するため、長津田以西各駅からの利便性が向上します。なお日中時間帯での減便はありませんが、東京地下鉄半蔵門線を越える東武鉄道スカイツリーライン直通列車では日光線南栗橋(TN-03)行き4本と伊勢崎線久喜(TI-02)行き2本からそれぞれ3本ずつになります。また平日21時台・23時台の長津田以西の各駅停車の本数を1本ずつ削減します(中央林間行きから長津田行きに短縮の可能性があります)。長津田で接続となるこどもの国線はこのダイヤ改正に伴い夕夜の一部列車の時刻変更があるのみとなっています。
大井町線では平日の17時台から21時台まで、急行列車が毎時15分間隔(00分発・15分発・30分発、45分発)で運転するように変更し分かりやすくするほか、18時台の各駅停車1本、22時台の急行列車1本削減、大井町23時10分発の急行列車(平日131運用・“Q SEAT”車両組み込みの6000系6101F・6102F、6020系で運転)を23時00分発とし、長津田行きから中央林間行き(長津田以西の途中停車駅は南町田グランベリーパーク(DT-25)のみ)となります。土曜休日でも17時台・18時台に中央林間行きの急行列車を運転します(中1835←大1750・中1934←大1850)。なお大井町線の“Q SEAT”サービスが適用される列車はダイヤ改正後は以下の通りとなります。現行の18時12分発の急行長津田行きは“Q SEAT”サービスが適用されていますが、ダイヤ改正後は15分発に変更され、“Q SEAT”サービス適用外の溝の口(DT-10,OM-16)行きとなるので注意してください。
【Q SEATサービス適用の急行列車】
長1740←大1700 長1813←大1730 長1842←大1800 長1927←大1845 長1955←大1915
長2043←大2000 長2112←大2030 長2143←大2100 長2220←大2140