2022年10月5日、東京地下鉄王子検車区に所属する南北線向け9000系9109Fが所属先から和光検車区新木場分室に自走回送され、併設の新木場CRに入場しました。B修繕工事の施工と車両増結のためと思われます。なお同編成に組み込まれる中間付随車のサハ9409・サハ9509は2021年10月に川崎車両株式会社を出場し納車されています。
▲10月4日の平日46S運用まで運用を続けていた9000系9109F。中間付随車2両が出場してから約1年、ついに9109Fが大きな動きを見せた。B修繕工事の施工と車両増結が実施されるものと思われ、9000系初の8両固定編成が登場することになりそうだ。
▲9000系のB修繕工事施工車両(写真は9104Fである)。B修繕工事は9108Fまでの8編成に施工され、制御装置はGTO素子(奇数)、IGBT素子(偶数)から更新済みだ。なお6両固定編成のままB修繕工事を受けた編成はモハ9300形が電装解除でサハ9300形に変更となったが、9109Fでは中間付随車の増結のためモハ9300形の電装解除は行われないものと思われる。
▲9000系の車両増強は今回入場した9109Fと9110F以降の編成が対象となり、9123Fまでの残り14編成分28両の中間付随車が新製されるものと思われる。
9000系は6両23編成(138両)が在籍していますが、昨年10月に川崎車両株式会社から増結用の中間付随車2両が登場したことで140両となっており、残り14編成分28両が出場するものとみられています。今回は注目の9109Fが入場したことで、B修繕工事の施工と8両固定編成への増強が実施されるものと思われます。6両固定編成のままB修繕工事を受けた8編成ではモハ9300形から電装解除でサハ9300形となり、3M3Tの組成となりましたが、8両固定編成に増強される編成で中間電動車の電装解除は見送られ、B修繕工事施工後と車両増結後には4M4Tの組成になるものとみられます。車番自体は当初から8両固定編成への増強を考慮してサハ9400形・サハ9500形にあたる部分が欠番となっていて(ただし5次車の9122F・9123Fではモハ9300形とサハ9500形にあたる部分が欠番である)、車番変更はないものと思われます。
【8両固定編成に増強される9109Fの組成】
クハ9109+モハ9209+モハ9309+サハ9409+サハ9509+モハ9609+モハ9709+クハ9809