2022年10月27日

【まさかの衝撃展開に】小田急電鉄8000形8056F(4両固定編成・2009年度リニューアル車)、廃車除籍処分に

2022年10月27日、小田急電鉄8000形8056F(4両固定編成・2009年リニューアル)が大野総合車両所89番構内留置線で屋根の空調装置やシングルアームパンタグラフなどの撤去作業を受けているようです。同編成は8000形4両固定編成で初の廃車除籍処分と思われます。
▲小田急電鉄の通勤形電車で唯一白色のボディが特徴の8000形4両固定編成についに廃車が出てしまった。同形式はすでに6両固定編成3本の廃車が出ているが、4両固定編成は初めてである。最初の廃車は2009年度にリニューアルされた8056Fであり、長らく8256Fの相方となっていた。リニューアル車とはいえど車齢は約37年を数えるベテランだ。
▲8000形8056Fがリニューアルされる以前の貴重な姿(写真左側)を開成(OH42)に臨時停車するロマンスカー“MSE”60000形と並ぶ様子を捉える(2008年撮影)。同編成はリニューアル更新工事を受けた後の2012年に3000形3269F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)との併結試運転に使用されたことがある。
▲長年の相方を失うこととなった8000形8256F。同形式の4両固定編成よりも先の1983年に登場しており、車齢は約39年を数え、来年で登場から40年の節目となる。なお8256Fは基本的に単独運用となるが、同形式の別の4両固定編成を同伴した場合はその限りではない。

これまでに8000形は界磁チョッパ制御のままで2002年度にリニューアル更新工事を受けた8251F8255Fと2007年度に全密閉モーターで初めてリニューアルされたものの、2019年6月の本厚木(OH34)~愛甲石田(OH35)間の踏切事故で損傷した8264Fの3編成18両が廃車除籍処分となりましたが、8000形4両固定編成での廃車除籍処分は今回の8056Fが初めてのこととなります。今回廃車除籍処分となる8056Fは1985年に登場し、約24年後の2009年度にリニューアル更新工事を受け、リニューアル車として約13年間活躍してきました。同編成で印象的だったのは2012年に多摩線で3000形3269F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)との併結試運転に使用されたことが印象的でした。というのもこの当時は8000形4両固定編成と3000形6両固定編成を併結しての営業運転は8000形がリニューアルされていない編成限定で頻繁に行われていましたが、同形式4両固定編成のほとんどがリニューアルされて以降では両形式を併結した営業運転を行ったことがなく(現在は8000形と3000形1次車・2次車のみとの連結で営業運転を行っている)、非常に珍しかったのを覚えています。実際に新百合ヶ丘(OH23)で目撃したときは驚きましたね。これで残る8000形は6両13編成(78両)と4両15編成(60両・クヤ31形連結対応は2編成8両)の合計28編成138両となりました。今回廃車となる8056Fは車内照明がLED化されることはありませんでした。

【8000形の在籍状況】※2022年10月27日現在 全体…28編成138両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…15編成(60両)
8051F8052F8053F8054F8055F8057F8058F8059F8060F8061F8062F8063F8064F8065F8066F
廃車済… 1編成(  4両)
8056F
《6両固定編成》
運用中…13編成(78両)
8252F8253F8254F8256F8257F8258F8259F8260F8261F8262F8263F8265F8266F
廃車済…  3編成(18両)
8251F8255F8264F