2022年10月4日、小田急電鉄1000形最後のレーティッシュカラーの1058F(4両固定編成)が廃車除籍処分となったことで、1058Fの後継車両が注目されていますが、大野総合車両所に単独留置となっていた1066F(4両固定編成)が同日の6827レ(小2402←伊2327・平日111運用)から箱根登山鉄道専任運用に充当されているものと思われます。
▲1000形最後の非リニューアル車で最後のレーティッシュカラーである1058Fが廃車除籍処分となり、1058Fの後継車両が気になるが、果たして1066Fとなるのだろうか。ちなみに同編成は昨年8月に箱根登山鉄道運用に充当されたことがある。現時点で1066Fの運転台に編成禁止ラベルは貼付されていなかった。
▲10月4日に廃車除籍処分となった1000形1058F(レーティッシュカラー・4両固定編成)。箱根登山鉄道専任の特徴ともいえるレーティッシュカラーが消滅したことで、箱根登山鉄道専任編成3本の塗装変更は今後あり得るのだろうか。
1000形1066Fの箱根登山鉄道区間での営業運転は昨年8月上旬以来、約1年2ヶ月ぶりです。現時点で1066Fの運転台に編成禁止ラベルが貼付されていないため、この時点では箱根登山鉄道専任編成とはなっていませんが、今後貼付された場合は正式に専任編成として加わる形になります。1000形4両固定編成は非リニューアル車両の完全消滅によって7編成(28両)が在籍し、このうち1063F・1064F・1065Fの3編成12両が編成禁止ラベルありの箱根登山鉄道専任編成です。このため3000形3次車以降の6両固定編成(同形式初のリニューアル車の3265Fを除く)との組成および1000形4両固定編成を2本繋げた“ブツ8”の組成ができるのは1057F・1066F・1067F・1069Fの4編成16両となっています。もしも1066Fが箱根登山鉄道専任編成となると併結運転ができなくなり、1057F・1067F・1069Fの3編成12両が残るので、2000形および3000形8両固定編成の穴埋めで4両固定編成2本を繋げる“ブツ8”を組成するとなると、1組しかできません(1編成不足で2組はできない)。
当面の間は1066Fが箱根登山鉄道との兼用という形がとられると思いますが、1000形レーティッシュカラーが1058F・1059F・1060F・1061Fと連番だったことを考慮すると、1063F・1064F・1065F・1066Fが箱根登山鉄道専任編成になる可能性は否定できないと思います。残った7編成28両の1000形4両固定編成がどのように運用されていくのか注目されるところです。
【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2022年10月5日現在 合計98両 下線部は箱根登山鉄道専任編成(編成禁止ラベルあり)
*4両固定編成…7編成(28両)
内訳…1057F・1063F・1064F・1065F・1066F・1067F・1069F
*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F・1092F・1093F・1094F・1095F・1096F・1097F
内訳…1091F・1092F・1093F・1094F・1095F・1096F・1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。