2022年10月18日

【早くもGTO車消滅】東京都交通局6300形1次車・2次車の全編成が運用を離脱、今後は廃車除籍処分へ

2022年10月15日、東京都交通局三田線や直通運転先の東急電鉄目黒線で使用されている6300形1次車・2次車が全13編成営業運転を離脱したようです。同日は6309F6311F6312Fの3編成が運用に充当されていました。
▲三田線主力車両の6300形(写真)の1次車・2次車が6500形に置き換えられ、営業運転から離れたようだ。この形式の1次車・2次車の特徴でもある車端部のクロスシート車も見納めとなっている。すでに廃車除籍処分となっている編成もおり、トレーラーでの陸送作業が順次進められるものと思われる。
▲全13編成(108両)が導入された6500形。ただし6300形は3次車の24編成(144両)が残り、同形式が主力であることには変わりはないが、状況によっては6500形の再びの増備があるのかもしれない。

15日に運用に入っていた2次車の3編成はいずれも終日運用とされ、運用終了後はすべて志村車両検修場に入ったものとみられます。このあと1994年度以前に製造された1次車・2次車は廃車除籍処分と解体処分に向けた準備が進められるものと思われます。1次車・2次車では3次車にはないクロスシートが車端部に設置されており、B修繕工事を受ける前の東京地下鉄9000系にも設置されていたことがありますので、東急電鉄目黒線関連の車両からクロスシート車がすべて無くなることとなります。また目黒線系統の車両からGTO素子VVVFインバータ制御車両も消滅となります。なお2023年の東急電鉄新横浜線開業時から乗り入れてくるであろう相模鉄道20000系列ではすべてロングシート車であるものの、車端部は座面部分が通常よりも高く位置するユニバーサルデザインシートが設置されていますので、今後同系列の座席の車端部に着席する場合は座面の高さに注意してください(ユニバーサルデザインシートには黄色の手摺がついていますので、それが識別点です)。