2022年10月9日

【全10編成が8両に】東急電鉄5000・5080系全10編成が8両固定編成への車両増強完了へ

2022年10月7日、東急電鉄元住吉検車区に所属する5000・5080系5183F(6両固定編成)が長津田検車区に自走回送されました。同系列では最後まで残った6両固定編成のため、同編成に中間増備車のデハ5483・サハ5583が組み込まれ改番を実施するものと思われます。
▲総合車両製作所横浜事業所で製造された中間増備車を組み込み8両固定編成に増強された5000・5080系5185F。屋根のきれいな2代目デハ5485・サハ5585が組み込まれており、写真手前側の3両である、初代デハ5485・デハ5585・クハ5685がデハ5685・デハ5785・クハ5885にそれぞれ改番されている。
▲6両固定編成時代の5000・5080系(写真は5182F5184F)。いずれも中間増備車を組み込んだことで新たにデハ5780・クハ5880の車番が登場している。1編成あたり2種類の座席モケットが存在するが、元6000系の中間電動車(元デハ6301→現デハ5489・元デハ6302→現デハ5490)を転用した5189F5190Fは3種類の座席モケットが存在する。
▲3020系は当初から8両固定編成として落成しているが(写真は6両固定編成時代の3122Fと8両固定編成となった3121F)、就役当時から車両増結前までは中間付随車を抜いた6両で営業運転を行っていた。

今回の動きをもって5000・5080系の在籍する全10編成がすべて8両固定編成になります。目黒線車両の8両固定編成の動きですが、東京都交通局では6300形1次車・2次車を6500形(8両固定編成)に直接置き換え、東京地下鉄9000系は9109F以降の編成にB修繕工事を施工したうえで中間付随車2両、9122F9123Fは既存編成とのMT比の違いにより中間電動車と中間付随車1両ずつ、3000系と5000・5080系はすべて5000系列をベースの中間電動車と中間付随車1両ずつの組み込みで対応することとなりそうです。なお3020系は新製当初から8両で落成し、就役当初は中間付随車2両を抜いた6両固定編成で営業運転し、そのあと中間付随車2両を組み込む形がとられました。これと並行して3000系(全13編成)でも5000系列ベースの中間増備車2両を組み込んで改番された編成も出てきています(8両固定編成となったのは3001F3101F3010F3110F)。3000系は既存車両6両と中間増備車2両で差が大きく出ており、違和感しかありませんね。3000系と5000・5080系の中間増備車は元6000系から改造の2両を除き、ほぼ同一仕様で製造されており、中間付随車では廃車となった6扉車から付随台車が流用されています。