2022年4月28日に小田急電鉄が発表した2022年度鉄道設備投資事業計画において、今年度は小田原線本厚木(OH34)の下り1番ホーム・2番ホームに、特急ロマンスカーにも対応する大開口ホームドアを設置することを発表しましたが、11月19日の最終列車運行後より、下り2番ホームからホームドアの設置工事を開始することを10月14日に発表しました。
▲いよいよホームドアの設置工事が開始される本厚木。特急ロマンスカーが停車する駅では初めてのホームドア設置となる。なお新宿(OH01)は特急ロマンスカーが発着する2番ホームには設置されていない。今回の大開口ホームドアは両開き仕様の場合、東京地下鉄東西線に設置されているタイプに類似する。
▲大開口ホームドアの設置により、ロマンスカー“EXE/EXEα”30000形と“MSE”60000形の4号車・7号車の旅客用扉にホームドアの戸袋部分が支障するため、ホームドア設置4日前の11月15日から両形式の4号車と7号車の扉は締切となり、乗降できなくなる(“GSE”70000形はホームドア設置工事対応前後でもすべての扉から乗降できる)。4号車利用客は5号車から、7号車利用客は8号車から乗降してほしい。
今回設置されるホームドアはロマンスカー停車駅では初めてであり、東京地下鉄東西線の駅に設置されているものと類似した大開口タイプのホームドアとなります。下り2番ホームには11月19日から、1番ホームには11月26日から設置され、上りホームには年度内に設置されることとなっています。ロマンスカーに対応できる初めての大開口ホームドアであるものの、ロマンスカー“EXE/EXEα”30000形と“MSE”60000形の4号車・7号車のみ旅客用扉がホームドアの戸袋部分で干渉され乗降に支障をきたすため、今後のロマンスカー停車駅へのホームドア設置を考慮して、ロマンスカーの各停車駅(箱根登山鉄道線内の箱根湯本(OH51)を含む)でホームドアが設置される4日前の11月15日から、ロマンスカーの乗降口の運用方法を変更して両形式の4号車・7号車の旅客用扉を締切扱いとすることも併せて発表されました。これによりロマンスカー“EXE/EXEα”30000形と“MSE”60000形の自社線内の特急停車駅および箱根登山鉄道箱根湯本で4号車・7号車からの乗降ができなくなります。この扱いは分割されたあとなど6両単独・4両単独になった場合でも同様です。ただし4号車の旅客用扉付近には車内トイレ設備を挟んで5号車の旅客用扉、7号車の旅客用扉付近には車内トイレ設備を挟んで8号車の旅客用扉がありますので、4号車利用客は5号車から、7号車利用客は8号車から乗降する形になります。なお“MSE”60000形が走行する東京地下鉄千代田線内では対象外となり、2号車・3号車・6号車・10号車の扉は開きませんのでご注意を(自社線内と千代田線内で乗降できる扉が変わるということをご留意いただければと思います)。
ということはロマンスカー“EXE/EXEα”30000形と“MSE”60000形の4号車・7号車での乗降は11月14日までとなります。それでもトイレを挟んで乗降口があるので、車内に入りトイレを通り過ぎ車両間連結部分を通り抜ければすぐたどり着きますので、4号車・7号車の乗降ができなくなっても近隣の旅客用扉が開いているので、焦らないように気をつけましょう。