2022年10月24日

【往復とも直通新幹線で】東海旅客鉄道新幹線の浜松工場に行ってきました!

2022年10月23日、私は東海ツアーズで申し込んだ、『鉄道開業150周年特別企画 東海道新幹線 浜松工場へGO』ツアーに参加してまいりました。今回は簡単に紹介します。東海旅客鉄道新幹線の時間の都合上、早朝に出発し小田急電鉄小田原線と東日本旅客鉄道横浜線を乗り継ぎ、新横浜(JH-16)にやって来ました。
新横浜からは7時43分に発車する団体専用列車(9537A列車・臨時ひかり537号扱い)に乗り込みます(写真中段の『団体 537』と書いてある列車)。普通車席での予約が満杯のため、グリーン車席を予約していたのですが、今年7月上旬から中旬に日本車両製造豊川製作所製造で陸送されたN700S系0番台幹トウJ31編成が使用されました。実はN700S系0番台量産車に乗るのは初めてです
違う号車から乗り込んだため、まずは普通車から撮影。山側から2列・3列の構造は変わりませんが、このN700S系では普通車の各席に電源コンセントを設置しました。窓側座席の側面下部ではなく座席を倒すためのレバーがついている肘掛けに設置されています。
こちらはN700S系のグリーン車の車内です。茶色系の座席が2列2列で並んでいます。車内照明は側面部窓上部の空調吹き込み口にも兼用で設置されていますね。また座席下のヒーターや読書灯が備えられているほか、靴を履いたままと靴を脱いで利用できる両面のフットレストがあります(高さ調整のペダルは各フットレスト間にあり進行方向の左側では窓側は右足、通路側は左足、進行方向の右側では窓側は左足、通路側は右足で踏むタイプです)。
11号車には幹トウJ13編成以降のみ車椅子対応の座席が6席分設けられ、デッキは車椅子でも通行できるスペースが確保されています。このため座席定員は減少しています。コンセントも設置されていますが、山側の座席(写真では左側)では下部にありますので注意しましょう。

デッキには荷物棚、喫煙室、多目的室などが設置されています。このうち7号車の喫煙室は2022年3月に廃止されましたが、乗った幹トウJ31編成にはなぜか7号車にも喫煙室スペースが設置されています。車内には自動販売機が1台も設置されていないため、特別に車内販売がありました。
浜松(CA-34)の下りホームに到着したのは8時38分頃ですが、ここでは11A列車を待避するため運転停車します。通過待ちのあとに発車し、浜松工場への引き込み線に入りました。
浜松工場への引き込み線に入る直前で、浜松~高塚(CA-35)間に位置する西浜松の貨物ターミナルが見えたのですが、HC85系に置き換えられて廃車除籍処分となったキハ85系(写真)のほか、廃車除籍処分になった211系5000番台が留置されていました。写真にあるキハ85系の海側の5両はすべて中間車ですが、よく見てみると写真左端の1両にグリーン車(キロハ85形)も含まれています。
9時30分過ぎに浜松工場構内に到着。浜松での運転停車からは約1時間かかりました。
団体専用列車を降りて最初に目に入ったのはN700S系9000番台幹トウJ0編成。試験走行のみに使用される編成です。
今回乗車したN700S系0番台幹トウJ31編成。0番台のJ編成自体も試験車を含めると30編成を超えており、九州旅客鉄道西九州新幹線向けはN700S系8000番台のY編成で、西日本旅客鉄道博多総合車両所に配置される編成は3000番台のH編成となっています。団体専用列車に使用されたこの編成は休憩用車両(トイレ利用可能)および車内販売に使用されました。
このイベントでの展示のために所属先から浜松工場へと送り込まれたドクターイエローの923形幹トウT4編成。今回は車内の撮影は不可能ですが、車内に入れるということでこれが参加の決め手になりました。やはり車内見学できるとあって行列ができていましたね。
新幹線の床下見学にはN700系2000番台幹トウX43編成の2号車から4号車が使用されました。いずれはN700S系に置き換えられて廃車除籍処分となることも予想されますが、少しでも長く走ってもらいたいと思います。この編成は2009年に日立製作所笠戸事業所で改造前の幹トウZ43編成として製造されていた編成です。
このイベントでは初となるN700系2000番台の先頭車同士の連結。幹トウX43編成の1号車と16号車が使用されました。なお新幹線同士の連結は東日本旅客鉄道東北新幹線ではお馴染みですが、東海道新幹線では過去に1度だけあるそうです。このときは約30年前ぐらいの出来事だそうで、名古屋(CA-68)での車両故障の際に別の編成で救援した際に連結したそうです。このため車両故障時の救援での32両編成(16両×2本)が1回だけあったんですね。

なお首都圏からの団体専用列車は昼頃に出発するため、集合時間10分前には幹トウJ31編成の車内に戻り、今度は再び団体専用列車(9534A列車・臨時ひかり534号の扱い)で新横浜へ戻ります。

新横浜では16号車側からと側面部の英語入りの『団体』表示(英語表記はなぜか“Reserved Train”)を撮影し、警笛を鳴らして出発しました。今度は通常の営業運転のときに乗車できることを楽しみにしたいと思います。
N700系2000番台幹トウX63編成。224A列車。これを撮って新横浜を離れました。

今回このようなツアーを企画してくださった東海旅客鉄道および東海ツアーズに感謝申し上げます。