2022年7月より小田急電鉄大野総合車両所にリニューアル更新工事施工のため入場している3000形3266F(日本車両製造3次車・6両固定編成)ですが、10月14日にはロイヤルブルー帯が撤去された状態で、車体上部に車番が追加されたサハ3366+デハ3416+クハ3466の3両が屋外に姿を現し留置されているようです。
▲3000形では2編成目のリニューアル更新工事が施工された3266F。この形式で最初に施工された3265Fとは異なり、旅客用扉の未交換(ドアステッカーは撤去済みだが、子育て応援のドアステッカーは存置)などがあり、工事の工程が短いように思えるが…?
▲3000形で最初にリニューアル更新工事を受けた3000形3265F。写真の外観では旅客用扉や中間電動車の制御装置が交換済みであるほか、フリースペースの中間車両への追加設置やクハ3265の連結器撤去によって完全な6両固定編成となっている。ホームドア設置の進捗を考慮し側面中央下部の車番が隠れることから、側面上部にも車番が追加表記されている。
3000形初のリニューアル車である3265Fですが、引き続き屋外留置が続いていて、前面帯と側面帯がロイヤルブルーからインペリアルブルーに変更、6号車のクハ3265に設置されていた電気連結器が撤去され、完全な6両固定編成となったほか、各中間車の新宿(OH01)寄りの3人掛け座席の一部が撤去され、車椅子やベビーカーなどが利用できるスペースが追加設置されました。そのスペースを設置した箇所付近には車椅子マークやベビーカーマークが貼付されています。これはリニューアル後の同編成は車両故障時の救援を除き、他形式と連結をしない運用に投入することを前提としたものと思われます(3000形がリニューアルされる前に1000形リニューアル車と併結していたが、それができなくなる)。となると喜多見検車区入出庫を考慮しても小田原線成城学園前(OH14)~新宿(OH01)間には試運転や特別団体専用列車以外では入線しないということになりそうでしょうか。
大野総合車両所に姿を見せた3266Fでは制御装置更新や車番追加表記、フリースペース追加設置やクハ3266の連結器撤去など基本的な内容は3265Fに準じているものの、旅客用扉が交換されていないなど、最初に施工された3265Fとはやや異なる内容になっている可能性もありそうです。3266Fは帯がない状態でしたの、いずれはインペリアルブルーが巻かれるものとみられます。