2021年3月25日

【自走ではなく配給に】東日本旅客鉄道185系200番台宮オオA3編成が長野総合車両センターへ配給輸送される

2021年3月24日、東日本旅客鉄道185系0番台宮オオA3編成(クハ185-5以下10両)が所属先から武蔵野線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。全車両が廃車解体処分になるものと思われます。
▲185系0番台宮オオA3編成がEF64形1031号機に導かれ帰らぬ地へ旅立つ。同系列の廃車は宮オオB4編成以来だが、グリーン車組み込みのA編成では実に宮オオA4編成以来で約5年ぶりとなる。185系のカウントダウンが再び始まった。
▲湘南色ブロック塗装時代の185系0番台宮オオA3編成。2021年3月の定期営業運転を終了して以降、初めての廃車となった。

この編成は定期営業運転最終日の3月13日は運用されていなかったため、その前に運用離脱したものと思われます。なお今まで185系0番台・200番台の廃車の際には宮オオC7編成の12号車として組み込まれていたサハ185-7のみ配給輸送で、それ以外はA編成・B編成ともに自走回送となっていましたが、今回の宮オオA3編成から再び配給輸送という形になり、サハ185-7およびサロ185形200番台以来の185系の廃車に伴う配給輸送となりました。これで残る185系は10両5編成(A1・A5~A8)、7両3編成(OM04・OM08・OM09)、6両3編成(OM03・B5・B6)、5両6編成(C1~C6)、4両2編成(B7・C7)の合計127両/227両の在籍となりました。しかし長野総合車両センターには宮オオOM03編成が入場していますので、こちらもいずれは解体になることを見越してこのまま長野総合車両センター構内で本格的な解体処分まで過ごすものと思われます(宮オオOM03編成が解体されると在籍両数は121両になるか)。

なおこの配給輸送列車を狙って鉄道ファンが集中したのか、中央線立川(JC-19)~日野(JC-20)間の有名撮影ポイントで線路に人の立ち入り(一部鉄道ファンによる立ち入り)が発生し、映像には2編成のみ在籍するレア車両の209系1000番台が橋梁上で緊急停車する様子が収められていました。約26分後に運転を再開したとのことですが、中央線に遅延が発生したようです。185系0番台の配給輸送列車は国立(JC-18)から中央線を走行するため、多くのファンが集まっていたものと思われます。線路に立ち入りのあった現場には警察官(警視庁)の姿もあったため、一時騒然となりました。約40年にわたって愛された185系0番台の廃車に伴う輸送列車のためとはいえ、こういう線路立ち入り行為は許しがたいものだと思います。最後のお別れとなる同系列の雄姿を安全にマナーを遵守して見送ってほしいと切に願います。

【185系0番台・200番台在籍状況】 ※2021年3月25日現在
全体=127両
《0番台》 在籍数=84両
[10両編成]A1・A5・A6・A7・A8
[5両編成]C1・C2・C3・C4・C5・C6
[4両編成]C7
《200番台》 在籍数=43両
[7両編成]OM04・OM08・OM09
[6両編成]OM03・B5・B6
[4両編成]B7

★廃車済みの車両★
全体=94両
※単体で廃車のサハ185-7(C7)・サロ185形200番台(OM03・B2~B7)は車両数に含む 
《0番台》 車両数=31両
[10両編成]A2・A3・A4
《200番台》 車両数=63両
[8両編成]B2
[7両編成]OM01・OM02・OM05・OM06・OM07・B1
[6両編成]B3・B4

※宮オオB2編成はサロ185-204を抜き、宮オオB7編成の電動車1ユニット2両(ハイフン以下231)を連結して8両編成を組成し臨時列車で運用ののち廃車。
※宮オオOM07編成は宮オオOM06編成からサロ185-211と電動車1ユニット2両(ハイフン以下221)を連結しA編成と同じ10両編成を組成、上野東京ライン関連の試運転に使用後廃車。