2021年3月5日

【界磁チョッパ消滅】小田急電鉄8000形8251F(6両固定編成)、廃車除籍処分となりデハ8400形形式消滅へ

2021年3月5日、小田急電鉄大野総合車両所に留置されていた唯一のチョッパ制御更新車の8000形8251F(6両固定編成)の空調装置、パンタグラフ、車番の撤去が開始されています。この動きから5000形5055Fに置き換えられる形で廃車除籍処分になるものと思われます。
▲1982年に登場し2002年度に界磁チョッパ制御のままリニューアルされた8000形8251Fがついに廃車除籍処分となってしまった。同編成の廃車除籍でデハ8400形とチョッパ制御車が完全に消滅することに。またデビュー時から装着されていたタイプのスカートも消滅。
▲最後のチョッパ制御更新車であった8000形8251F。空調装置撤去前からなぜかクハ8251の貫通扉は撤去されていた。休車となった時点で廃車を見越していたのだろうか。
▲過去には新宿(OH01)発着の各駅停車の運用に入っていたこともある。チョッパ制御更新車のみ連結器が2段化されることはなく、連結できる形式は1000形4両固定編成(当時リニューアルされる前)または8000形の未更新編成(現在は消滅済み)に限定され、2013年には最後の未更新編成だった8059Fの相方として10両編成で運用されていたことがある。
▲本厚木(OH34)と伊勢原(OH36)付近で8000形8251Fの試運転列車を捉えたシーンも。

この編成の廃車除籍処分により、デハ8400形が形式消滅したほか(他の編成はサハ8450形となっているため、デハ8400形となっていたのは8251Fのみ)、貴重な界磁チョッパ制御車が消滅し、8000形の現役全編成、小田原線に乗り入れる東京地下鉄16000系、東日本旅客鉄道E233系2000番台を含めた通勤形電車の全形式がVVVFインバータ制御の車両になりました。2代目5000形5055F(10両固定編成)に置き換えられる形で廃車除籍処分となった8000形8251Fは登場から約38年間(リニューアルされてからは約18年間)に渡る活躍でした。同形式の4両固定編成に未更新編成が存在した時は10両編成のE運用にも充当されていましたが、2013年度に8059Fのリニューアル更新工事をもって4両固定編成および同形式の未更新編成が消滅して以降は6両編成のA運用に充当されるなど単独運用が中心となっていました。この8251Fは最後の未更新編成だった8059Fの相方だったたので、このときはなんと約8年前の出来事ですが、8059Fと8251Fのペアを追いかけていたことを思い出しますね。なお8000形の廃車除籍は踏切事故当該の8264Fを含めて3編成目となり、8000形の在籍数は4両固定編成が16編成、6両固定編成が13編成となり、同形式全体の在籍両数は142両となりました。

8251F、約38年間におよぶ活躍お疲れさまでした。

【8000形の在籍状況】※2021年3月5日現在
4両固定編成…16編成(64両) 6両固定編成…13編成(78両) 合計142両

《4両固定編成》16編成(64両)
8051F・8052F・8053F・8054F・8055F・8056F・8057F・8058F・8059F・8060F・8061F・8062F・8063F・8064F・8065F・8066F
《6両固定編成》13編成(78両)
8252F・8253F・8254F・8256F・8257F・8258F・8259F・8260F・8261F・8262F・8263F・8265F・8266F

【廃車除籍済編成】3編成(18両)
《4両固定編成》0編成(0両)

《6両固定編成》3編成(18両)
8251F・8255F・8264F
※8264Fは踏切事故による廃車

【8255Fの編成組成】※左側が新宿(OH01)寄り
クハ8251+デハ8201+デハ8301+デハ8401+デハ8501+クハ8551