2021年3月20日

【幕張のE131系のラスト】東日本旅客鉄道E131系千マリR12編成が総合車両製作所新津事業所を出場

2021年3月15日、総合車両製作所新津事業所で製造された東日本旅客鉄道E131系80番台の千マリR12編成が出場し、信越本線で試運転が実施され、19日に京葉車両センターへと配給輸送ののち所属先へ自走回送されました。同編成をもって幕張車両センター向けのE131系の全12編成が出揃いました。
▲総合車両製作所新津事業所で製造されたE131系(写真はいずれも0番台)。千マリR11編成では線路モニタリング装置を搭載する関係で機器配置が変更され、一部で座席の無い部分があるほか、側面窓の形状が変更されている。このため車番に70が追加され80番台に区分されている。千マリR12編成も同様である。

この編成は内房線・外房線内基準で下り館山・安房鴨川方からクモハE131-82+クハE130-82となっており、千マリR11編成と同様に線路モニタリング装置を搭載するほか、機器配置の変更で連結面寄りのセミクロスシート付近の窓サイズが変更となり、2人掛けロングシートの無い部分があります。それ以外は既存の0番台と同じで、側面部には新製当初から安全確認カメラも設置されています(千マリR05編成以降は登場時から安全確認カメラを設置している)。E131系は当初の発表の通り12編成(24両)が出揃いました。房総エリア向けの区分番台は0番台・80番台であるため、今後はこのような短い車両でのワンマン運転の車両が増えていくものと思われます。

これまでに首都圏エリアでワンマン運転に対応している気動車以外の車両は209系3500番台とE231系3000番台(いずれも宮ハエ)、E531系(水カツ)0番台付属編成・3000番台、E131系(千マリ)となっており、E531系の2020年増備車とE131系以外は車両改造でワンマン運転に対応できるようになっています。2021年3月13日のダイヤ改正で内房線木更津以南・外房線上総一ノ宮以南、鹿島線全線、水戸線でワンマン運転が本格的に開始されました。鹿島線では基本的にE131系と総武快速線からの乗り入れでE217系またはE235系1000番台の付属編成が運用されています。