2021年3月14日

【基本はワンマン運転です】東日本旅客鉄道E131系(千マリ)が営業運転を開始

2021年3月13日より、東日本旅客鉄道幕張車両センターに配置され内房線・外房線・鹿島線のワンマン運転向け新型車両E131系が営業運転を開始しました。基本は2両編成での単独運用がメインですが、2編成を連結した4両編成の運用もあり得そうです。
▲内房線木更津以南・外房線上総一ノ宮以南の区間と鹿島線のワンマン普通列車で営業運転を開始したE131系。同系列は基本的に千葉(JO-28,JB-39)発着での運用は考慮されていないため、幕張車両センター(木更津派出を除く)への出入りは回送列車となりそうだ。
▲内房線の木更津・君津以北、外房線の上総一ノ宮以北では引き続き209系2000・2100番台が使用されるほか、朝夜の一部列車で木更津および上総一ノ宮を跨ぐ運用も残されており、こちらは209系が使用されるものとみられる。ただし4両固定編成のうち一部には元6両固定編成から元4号車・元5号車のユニットを抜いたものが存在する(写真の編成も該当)。

内房線・外房線・鹿島線での自動放送は乗り入れ車両(内房線・外房線・鹿島線では横須賀線・総武快速線から乗り入れるE217系とE235系1000番台のみ、内房線・外房線では京葉線から乗り入れるE233系5000番台のみ)で流れていましたが、これらの路線での運用をメインとする車両ではE131系が初めてとなります。言い回しは新潟車両センター所属のE129系とほぼ同じです。ワンマン運転の普通列車では乗降の際に半自動ドアスイッチを操作する必要があるため、内房線木更津以南、外房線上総一ノ宮以南および鹿島線の区間でE131系を使用する列車はドアが自動で開きませんので注意してください。発車メロディはE131系使用列車では車載スピーカーから流れるメロディを使用するため、駅備え付けの発車メロディを聞く機会はほぼなくなります(特に日中時間帯はすべて)。ただし成田線成田~佐原間のみは車掌が乗務するため半自動ドアにはなりませんが、発車メロディの扱いがあるのかどうかは不明ですね。E131系の投入で日中時間帯の内房線木更津以南・外房線上総一ノ宮以南、鹿島線の列車は同系列での運転となり、209系は鹿島線での定期運用を終了しました。同系列では6両固定編成のうち4両固定編成に短縮された編成がいますので、編成から外れた元4号車・元5号車ユニットの動向が注目されます(2号車に車椅子対応トイレを設置しているため4号車・5号車を抜き取れば十分ですしね)。

ちなみに209系で6両固定編成から4両固定編成に短縮された編成は以下の通りです。
元千マリC620編成(クハ209-2120以下6両)→千マリC448編成(クハ209-2120以下4両)
※モハ209-2139+モハ208-2139のユニットを抜き取り。
元千マリC613編成(クハ209-2113以下6両)→千マリC445編成(クハ209-2113以下4両)
※モハ209-2125+モハ208-2125のユニットを抜き取り。
元千マリC611編成(クハ209-2111以下6両)→千マリC444編成(クハ209-2111以下4両)
※モハ209-2121+モハ208-2121のユニットを抜き取り。
元千マリC616編成(クハ209-2116以下6両)→千マリC447編成(クハ209-2116以下4両)
※モハ209-2131+モハ208-2131のユニットを抜き取り。

これらの編成の共通点は2012年に転用改造を受けているほか、ホームドアに対応する機器が搭載されていることですね。この4両固定編成への編成短縮化が何を意味しているのかは分かりませんが、少なくともE131系投入とワンマン運転開始の影響はありそうです。