2021年3月22日の6403レ(平日E63運用)をもって小田急電鉄大野総合車両所に入庫したあと翌日そのまま留置されていた1000形1092F(10両固定編成)がサハ1192とサハ1292を境に編成を分割され別々に留置されています。この編成は大野総合車両所に入場してリニューアル更新工事を受けるものと予想されます。
▲3月22日の6520レ~6403レ(平日E63運用)が大野総合車両所入庫運用だったため、23日は平日E64運用に入らず留置されていた1000形1092Fが編成を分割された。付随車のサハ1192とサハ1292で切り離したことを考えると、ついにリニューアル更新工事に入るのだろうか。
▲10両固定編成では唯一リニューアルされずに残っていた1092F。元1055F+元1255Fを改造した1097Fが検査入場となったタイミングで1092Fのリニューアルに向けた準備だろうか。
▲1000形10両固定編成はもともと東京地下鉄千代田線直通車両だったこともあり、すべての旅客用扉上部にLED式案内表示器(1091F・1092Fは白枠→黒枠、1093F・1094Fは白枠のもの)を設置していた。
1000形1092Fは10両固定編成で最後までリニューアルされずに残っていた編成ですので、もしもこの動きがリニューアル更新工事に向けたものであれば、リニューアルされていない10両固定編成は消滅することになり、全編成がリニューアル編成となりそうです。それにしても10両固定編成のうち1095F以降の3編成が元4両固定編成と元6両固定編成を改造したというのも特徴です(1097Fはさらに付随車2両が元8両固定編成から転用されたもの)。なおこの編成はクハ1092とクハ1492の連結器はいずれも小さいものであるため、1093Fや1095Fと同様の姿になるものと思われます。クハ1092・サハ1192・サハ1292・クハ1492の4両には車椅子やベビーカーなどが利用できるフリースペースが設置されそうですね。
1000形1092Fは千代田線直通時代は白枠でしたが、いつの間にか同形式のワイドドア車や3000形と同じ黒枠のものに交換され、ドアチャイムがきれいな音色のものとなりました。この黒枠のLED式の表示器は廃車除籍済みとなった元1081F、リニューアル前の1091Fにも採用されていました。こうなると先にリニューアル更新工事を受けた1097Fは2020年度の扱いとなるか、来年度の扱いとなるのかは分かりかねますが、1092Fは年度を跨ぐ形にはなりますが、来年度分とみてよさそうです。
【1000形のリニューアル更新工事状況】※データは2021年3月25日現在
施工済み…4両7編成、10両6編成 合計13編成88両(1092Fを除く)2014年度…1057F・1066F
2015年度…1063F
2016年度…1095F(元1056F+元1256F)・1096F(元1052F+元1252F)
2017年度…1064F・1091F
2018年度…1067F・1093F
2015年度…1063F
2016年度…1095F(元1056F+元1256F)・1096F(元1052F+元1252F)
2017年度…1064F・1091F
2018年度…1067F・1093F
2019年度…1069F・1094F
2020年度…1065F・1097F(?)
2021年度…1097F(?)・1092F(?)
2021年度…1097F(?)・1092F(?)