2021年3月29日、千葉県の五井と上総中野を結ぶ小湊鉄道が1961年から導入され使用されている既存車両のキハ200形の置き換えに、東日本旅客鉄道から譲渡されたキハ40系を投入することを発表しました。小湊鉄道を長く支えた車両の動向が注目されます。
▲上総中野に進入する小湊鉄道キハ200形(2014年3月撮影)。保留車のキハ209以外の13両が運用されている。
▲五井に停車中のキハ200形。小湊鉄道では基本的に交通系ICカードが利用できないため(路線バス・高速バスを除く)、乗り換え用のICカード簡易改札機が設置されている。
▲五井機関区に留置中の東日本旅客鉄道から譲渡されたキハ40系。東日本旅客鉄道での番号はハイフン以下が2021と2026の車両だが、小湊鉄道ではハイフン以下を1と2に変更している。半自動ドアスイッチも設置されているため、夏場や冬場は大活躍となりそうだ。
キハ200形は保留車を含めて14両が在籍しています。キハ40は現時点で2両のみであるため、すべて置き換えるとなるとあと12両(2両のペアが6組)必要になります。最初に搬入された2両は東日本旅客鉄道只見線で運用されていた車両で、新津運輸区から転入したキハE120形に置き換えられて撤退していました。キハ40系は東日本旅客鉄道では五能線や男鹿線での定期運用を終了したため、これらの車両を譲り受けて導入することも考えられます。キハ200形は小湊鉄道で長らく輸送を支えてきましたので、どこかで保存してほしいとも感じます。