2019年4月15日から緑色一色で運用されていた箱根登山鉄道モハ2形109号車が2021年3月21日に営業運転を終了し引退しました。この車両は戦時中の1927年に登場していますので約94年にわたって箱根登山鉄道で運用され続けたことになります。
▲戦時中の1927年に登場し、およそ1世紀にわたって運用されてきた緑色一色のモハ2形109号車が営業運転を終了し勇退した。箱根登山鉄道の歴史を長く支えた車両のひとつである。
モハ2形109号車の塗装変更は2019年4月に箱根登山鉄道の箱根湯本(OH51)~強羅(OH57)間が開業して100周年となったことを記念して塗り替えられたもので、2011年3月の東日本大震災による地震や2019年の台風19号による長期間運休も経験しました。箱根登山鉄道の長い歴史を支えてきた車両のひとつでした。同車両の勇退によりモハ1形104号車+106号車の現行塗装および水色塗装と連結して3色の編成での運用も終了となりました。3000形2両固定編成のクモハ3103+クモハ3104が登場した影響もありそうですね。これまでに引退したモハ1形103号車+107号車、モハ2形110号車はすべて譲渡されており(このうちモハ107号車は鈴廣蒲鉾本店に保存されている)、モハ109号車も譲渡があるのか注目されます。