2021年3月19日

【2011年からこの塗装】西武鉄道10000系10105Fのレッドアロークラシック、4月29日に営業運転を終了へ

2021年3月19日、西武鉄道が2011年11月から『レッドアロークラシック』塗装として新宿線の『小江戸』として運転している10000系10105Fが同年4月29日をもって営業運転を終了すると発表しました。この編成は営業運転終了後に廃車除籍処分になるものと思われます。
▲2021年のGW直前をもって営業運転を終了する南入曽車両基地(元小手指車両基地)所属の10000系10105F。2011年6月から2020年3月まで小手指車両基地に所属し、池袋線では最初の数ヶ月間は現行塗装だったが、2011年11月から2020年3月まではレッドアロークラシック塗装で運用された。池袋線ではほとんどをレッドアロークラシック塗装で過ごした。
▲小手指車両基地に所属していた時の10000系10105F。小手指車両基地配属から約5ヶ月でレッドアロークラシック塗装に変更されているため、池袋線のほとんどの期間をこの塗装で過ごしたことになる。引退までこの塗装を保ってくれていたことに感謝したい。
▲小手指車両基地所属時のときも代走で新宿線運用に入ったこともあった。2020年3月以降は池袋線の『むさし』『ちちぶ』での営業運転を終了したため、基本的に新宿線の『小江戸』で運用され、現存する同系列のなかでは最古参である。001系“Laview”の展示会でもこの編成が並んで展示されたことがある。
▲2011年11月からレッドアロークラシック塗装となって約9年半、ついに本当のお別れの時が近づいてきた。廃車回送後の10105Fの今後が気になるが、10101Fの3両が保存されていることを考えると、保存の可能性は低そうか。

10000系10105Fへのレッドアロークラシックラストランのロゴマークを両先頭車の前面部(クハ10105・クハ10705)、4号車の側面部(サハ10405)に掲出し、4月16日から新宿線でロゴマークを付けて運転となります。基本的に4月16日から29日まで運用される予定ですが、場合によっては運用されない場合もありますので気を付けてください。車両動向は『西武線アプリ』で確認することができ、4月16日以降は走行位置を示す車両表示がロゴマークのものとなりますので、分かりやすいと思います。最後のレッドアロークラシックの雄姿を見てみてはいかがだろうか。

新宿線の特急『小江戸』は新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発令による利用状況を考慮して、土曜休日全特急列車の運転を取りやめていましたが、27日から運転を再開します。このためレッドアロークラシックを見る機会が増えてくると思います。乗り納めをしておくのもいいでしょう。あと1ヶ月と10日ほどで営業運転を終了します。10105Fが撤退すると残る10000系は10108F・10109F・10110F・10111F・10112Fの5編成(35両)のみとなります。来年度の事業計画で車両面がどうなるかわかりませんが、残る編成もいずれは置き換えられる運命になるかもしれません。