2021年3月21日

【被災編成の代替】東日本旅客鉄道E7系長ナシF40編成が日立製作所笠戸事業所より登場

2021年3月中旬、日立製作所笠戸事業所で製造された東日本旅客鉄道E7系のF40編成が登場し陸送されたようです。新潟新幹線車両センター(幹ニシ)に配置されるF31編成以降の番号が飛ばされているため、欠番の分は新潟新幹線車両センター配置編成の分と思われます。
▲(イメージ)北陸新幹線と上越新幹線で運用中のE7系。2019年に台風19号で長野新幹線車両センターに留置されていたE7系・W7系10編成が浸水して廃車となり、その代替としてついに登場したのがF40編成である。
▲(イメージ)台風19号の被災で廃車となったW7系金ハクW2編成。同じく廃車となった金ハクW7編成とともに代替編成2本が製造されることとなっている。

これまで事故に巻き込まれて損傷の激しい編成を修復させるとき、一部車両の代替新造(代表例はE233系0番台八トタ青661編成で同一番号で製造されたがE233系1000番台宮サイ177編成は代替新造されず廃車となった)などで対応していました。これは在来線車両であるために対応ができたものであり、今回は台風19号で被災した新幹線で車両の代替分(8編成のうちの1編成)となっています。しかもE4系(幹ニシ)を置き換えるために増備が進んでいることもあり、台風の被災編成と同一番号で製造せず、一部で欠番が発生している状況ですが、新潟新幹線車両センター配置編成の続番と考えて良さそうです。ちなみにF40編成の所属表記は『幹ナシ』となっており、長野新幹線車両センター所属と思われます。おそらく被災編成の代替1本目のようですね。なお廃車解体となった8編成からフルカラーLED式案内表示器など一部が活用されているものと思われます。もしも所属表記が『幹ナシ』の編成が陸送された場合は被災編成の代替と考えた方がいいですね。西日本旅客鉄道白山総合車両所(金ハク)所属のW7系2編成の分がどうなるかは読めませんが、被災編成と同一番号で製造されるのか、それとも現行でのラストナンバーの続番として製造するのかが注目されます。

ちなみに新製当初からの期間限定で上越新幹線向けの幹ニシF21編成・幹ニシF22編成にラッピングされていた朱鷺ピンク色が解除されてしまったようですね。朱鷺色での姿を間近で見てみたかったなぁ…、残念。