2021年3月30日

【今年もトップを切る】東京地下鉄が2021年度鉄道設備投資事業計画を発表

2021年3月25日、東京地下鉄が2021年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。同年度での投資額は約1,220億円となります。
▲2021年度も増備される有楽町線・副都心線17000系。有楽町線と副都心線を兼任する10両固定編成は17105F・17106Fで終了となり、それ以降は副都心線専用の8両固定編成となる。
▲2021年度から17000系とぼほ共通設計の半蔵門線18000系が投入され、19編成ある8000系が置き換えられる。7000系10両固定編成はいずれも解体処分となっているため、8000系も同様の動きになりそうか。

車両面では有楽町線・副都心線17000系が10両2編成(17105F・17106F)と8両12編成(残りの3編成は2022年度の導入か)の合計14編成116両、半蔵門線18000系は10両4編成の合計40両(18101F~18104F)、丸ノ内線2000系は6両1編成(2133F)の合計6両が導入されます。前者の17000系は10両固定編成のラストとなる17106Fが出場すると、それ以降は8両固定編成のみとなります。先に登場した17101F~17104Fは2020年度導入分の扱いとなりますね。10両固定編成ではMT比が4M6Tであるため(18000系も同様)、8両固定編成のMT比がどうなるかが注目されます。車両面はおもに17000系と18000系を優先するためか、丸ノ内線の2000系は1編成のみとなっています。

設備面では半蔵門線ホームへのホームドア設置、東西線南砂町(T-15)での線路・ホーム増設(将来的に同駅で各駅停車が快速の通過待ちをすることが可能になる)、銀座線浅草(G-19)での折り返し線の整備、丸ノ内線・日比谷線へのCBTC導入、南北線の8両編成化に向けた駅設備の改修(2両分のホームドア増設)、東京地下鉄の全車両への車内Wi-Fiの導入などが実施されます。なお南北線のホーム自体は直通先路線(埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線)を含めて8両編成に対応できるよう考慮されています。また有楽町線では2015年3月から和光市(Y-01)~小竹向原(Y-06)間で車掌が乗務しないワンマン運転が実施されていますが、今後小竹向原~新木場(Y-24)間でもワンマン運転導入に向けた検討に入るようです。