2021年3月4日

【群馬へ旅立つ】小田急電鉄1000形1053F(4両固定編成)のクハ1053・デハ1003が大野総合車両所から搬出される

2021年3月3日、廃車除籍処分となった小田急電鉄1000形1053F(4両固定編成)の上り方2両のクハ1053・デハ1003が車体を分割のうえで大野総合車両所から搬出され、北館林荷扱所へと陸送されました。デハ1103・クハ1153も同様に搬出されるものとみられます。
▲ホームドア対応のバーコードが貼付されることはなく廃車除籍となり、大野総合車両所から旅立つ1000形1053F。レーティッシュカラー以外の4両固定編成でリニューアルされていないのは1051Fと1062Fのみである。
▲1000形1051Fはクヤ31形による定期検測列車の電源供給車としての役割を果たしている。クヤ31形の連結に対応する1751Fが解体処分となったため、あくまで予想ではあるが1051F・1752Fを事業用車に転用して残すことも考えられそう。同編成は2月下旬から再び箱根登山鉄道の代走運用に使用されていた。
▲1000形1062Fはリニューアルされていないが旅客用扉にホームドア対応のバーコードが貼付されている。このためリニューアルのうえ運用を続ける可能性がある。2021年度にかけて改造が進められている1097Fが運用復帰する前後でのリニューアル入場もあり得そう。

1000形1053Fはホームドア対応のバーコードが貼付されていなかったため、リニューアルの対象外となり、結果として廃車除籍の動きとなりました。4両固定編成に限定すると1054F・1068Fに続いて3編成目の廃車除籍となっています。北館林荷扱所で本格的な解体作業が実施されるものと思われます。

レーティッシュカラーの編成を除く1000形のうち、1097Fの営業運転投入と前後して1062Fと1092Fのリニューアル更新工事が実施されるものと予想され、今後もワイドドア車の廃車除籍が進められるものと思われます。ところが1000形が連結に対応するクヤ31形は制御車で1051Fまたは1752Fを連結して検測運転することが多いため、その対応編成を残す必要があると思うので、1051Fと1752Fの処遇をどうするかが注目されます。