2021年3月17日

【各地に分散留置】東日本旅客鉄道185系0番台・215系・E217系が各地に疎開回送される

2021年3月15日、東日本旅客鉄道E217系横クラY-36編成(クハE217-36以下11両)と横クラY-137編成(クハE217-2037以下4両)が東海道線湯河原(JT-20)へ、横クラY-51編成(クハE217-51以下11両)がドアステッカーを撤去のうえ横須賀線横須賀(JO-03)へ疎開され、215系横コツNL-3編成(クモハ215-3以下10両)が東海道線平塚(JT-11)へ疎開されました。
▲E217系横クラY-36編成は横クラY-137編成を伴い神奈川県の最西端、湯河原へ。
▲E217系横クラY-51編成は一度横須賀へ疎開されたが、鎌倉車両センターに戻っていた。その際にドアステッカーを撤去して再度疎開された。長野総合車両センターへの配給輸送準備まで横須賀で過ごすのだろうか。
▲215系では初めて疎開編成となった横コツNL-3編成が比較的近い平塚へ。4番線に近接する南口側に留置線があり、おもに同駅での増解結や同駅始発の下り列車2本に使用する付属編成が留置される。だが1番線上り方先端から見える北口側にも留置線があり、こちらは東海道貨物線に近接している。
▲215系と同じく定期営業運転を終了した185系0番台宮オオA7編成が川越車両センターへ。昨年3月に引退した251系も一時的に疎開されていたところであり、そのあと配給輸送されて廃車されている。しかし185系が廃車となる場合は配給輸送ではなく自走回送で実施されていたことが引っかかる。

E217系のうち横クラY-51編成については疎開先の変更で横須賀に疎開されていましたが、鎌倉車両センターに一旦戻り、ドアステッカーが撤去されました。E235系1000番台横クラF-08編成(クハE235-1008以下11両、クハE235-1008は電気連結器なし)がすでに営業運転に投入されているため、廃車除籍に伴う配給輸送の準備まで当面のあいだ横須賀で過ごすものと思われます。横クラY-36編成と横クラY-137編成については鎌倉車両センターから熱海(JT-21)まで行き、折り返して湯河原へ向かったようです。E217系は2015年3月まで初期編成の3編成(現在の横クラY-1編成、横クラY-2編成、横クラY-3編成、横クラY-101編成、横クラY-102編成、横クラY-103編成)が東海道線仕様で実際に運用されていたときがありますので、それを思い起こさせます。

一方で215系では初めて疎開編成が出ました。クモハ215-3から成る横コツNL-3編成が平塚に疎開回送され、パンタグラフを下ろして留置されているようです。国府津車両センターから貨物線を走行し、茅ヶ崎(JT-10)に近接の電留線で折り返した可能性があります。この系列は3月13日のダイヤ改正で定期運用を失い、『ホリデー快速ビューやまなし』の設定がないために動向が注目されます。また16日には185系0番台宮オオA7編成が川越車両センターに疎開回送されました。川越車両センターでは昨年4月に引退した251系も疎開されていた場所であり、廃車までここで過ごすのでしょうか。ダイヤ改正というのは車両の入れ替わりや変遷が目まぐるしくなる状況となっており、なかなか追いきれませんよね。