2018年10月29日から31日にかけて、総合車両製作所新津事業所を新製出場した東京急行電鉄2020系2127Fの9両(1両欠車)と6020系6122Fの有料座席指定サービス『Q SEAT』向けデハ6322(パンタグラフ2基搭載)の合計10両の甲種輸送が長津田検車区まで行われています。
▲総合車両製作所で製造されている2020系。2121Fが横浜事業所で落成した以外は新津事業所で落成している。写真は新津事業所で9両が新製された2126Fである(中間車1両[パンタグラフ2基あり]は6020系から転用)。今回出場した2127Fも同様である。
▲総合車両製作所横浜事業所で製造された6020系。今回は6122Fの『Q SEAT』向けの2代目中間電動車が新津事業所で落成し、転換クロスシート(有料座席指定サービス時のみ使用)を備える。これで既存の中間車1両は2020系2127Fの3号車に転用されて組み込まれるものとみられる。
今回輸送された車両は2020系2127Fの9両(田園都市線内基準で渋谷[DT-01]寄りからクハ2127+デハ2227+サハ2427+サハ2527+デハ2627+サハ2727+デハ2827+デハ2927+クハ2027)と6020系6122Fの2代目3号車のデハ6322の合計10両で、2代目デハ6322は同年12月14日から開始される有料座席指定サービス『Q SEAT』向けの転換クロスシート車両となっています。車体側面部には『Q SEAT』のラッピングが施されていない無塗装の状態で、2020系2127Fのデハ2227とサハ2427の間(デハ2327に該当する箇所)に挟まれています。
2020系2127Fは2126Fと同様に9両で出場しました。これは6020系の3号車の初代デハ6322を転換クロスシートを備えた2代目デハ6322に差し替える都合で、初代デハ6322を2020系2127Fのデハ2327(3号車)として転用するためと思われます。中間電動車の差し替えは2020系および6020系の2編成分だけであるため、次に出場する2020系2128F・2129Fはすべて新製車両の10両で落成するものと思われます。
【2020系2126F・2127Fおよび6020系6121Fの編成表】 ※2018年10月29日時点
※左側が渋谷・大井町(OM-01)寄り、右側が長津田(DT-22)・中央林間(DT-27)寄り
《2020系2126F・2127F 新製車両》 ※後述のデハ2326・デハ2327を除く
クハ2126+デハ2226+サハ2426+サハ2526+デハ2626+サハ2726+デハ2826+デハ2926+クハ2026
クハ2127+デハ2227+サハ2427+サハ2527+デハ2627+サハ2727+デハ2827+デハ2927+クハ2027
《2020系2126F・2127F 転用車両》
デハ6321(注1)→デハ2326(注1)
デハ6322(注1)→デハ2327(注1)
《2020系2126F・2127F 正規編成》
クハ2126+デハ2226+デハ2326(注1)+サハ2426+サハ2526+デハ2626+サハ2726+デハ2826+デハ2926+クハ2026
クハ2127+デハ2227+デハ2327(注1)+サハ2427+サハ2527+デハ2627+サハ2727+デハ2827+デハ2927+クハ2027
《6020系 現行の組成》
クハ6121+デハ6221+デハ6321(注1)+サハ6421+デハ6521+デハ6621+クハ6721
クハ6122+デハ6222+デハ6322(注1)+サハ6422+デハ6522+デハ6622+クハ6722
《6020系 新たな組成》
クハ6121+デハ6221+デハ6321(注2)+サハ6421+デハ6521+デハ6621+クハ6721
クハ6122+デハ6222+デハ6322(注2)+サハ6422+デハ6522+デハ6622+クハ6722
(注1):全てロングシート車として総合車両製作所横浜事業所で製造された車両
(注2):転換クロスシート車として総合車両製作所新津事業所で製造された車両(『Q SEAT』)