2018年10月29日

【形式愛称決定】西武鉄道の新型特急形車両は『001系』の『Laview(ラビュー)』に

2018年10月26日に日立製作所笠戸事業所を新製出場し、西武鉄道の小手指車両基地まで甲種輸送された新型特急形車両ですが、形式名は『001系』、愛称は『“Laview”(ラビュー)』とすることが発表されました。
▲新型特急形車両『001系』“Laview(ラビュー)”に置き換えられることが決まった現行の10000系(写真は左から10111F・10105F[レッドアロークラシック塗装])。001系“Laview”は小手指車両基地に配置されるようだ。
▲(イメージ)小手指車両基地に配置されている10000系10102F。
▲(イメージ)小手指車両基地に配置されている10000系10103F。現在は『プラチナム・エクスプレス 秩父バージョン』のラッピングが施されている。
▲(イメージ)小手指車両基地に配置されている10000系10107F。
▲(イメージ)小手指車両基地に配置されている10000系10110F。

新型特急形車両の系列名が『001系』となったのは、西武鉄道の次世代のフラッグシップトレインとして『今までに見たことが無い車両』であることと、『次の100年に向けた出発点である車両』を表現するために、『100』を逆にして『001』とし、最初の0ふたつには『無限』の可能性の意味も込められているためです。愛称の『“Laview”(ラビュー)』は『ぜいたく(“Luxury”)なリビング(“Living”)のような空間』から“Luxury”と“Living”の頭文字の“L”、『矢(“arrow”)のような速達性』から“arrow”の頭文字の“a”、『大きな窓から移りゆく眺望(“view”)』から“view”をとっています。

先頭の1号車・8号車は球面形状で、前面ガラスは曲線半径が日本初の1,500mmの三次元の曲面のものが採用されています。側面窓は縦が1,350mm、横が1,580mmの大型の窓ガラスが等間隔で配置されています。種別行先案内表示器はフルカラーLED式で、10000系と同じく『特急 むさし』『特急 ちちぶ』などと表示できるようになっています(新宿線での運用も考慮し『特急 小江戸』の表示も入るものとみられる)。客室座席には手動式可動枕が初めて設置され、座席と座席の間の肘掛には収納式の小型テーブル、小型テーブル付近には電源コンセント、さらに外国人観光客の利用も想定して、“SEIBU FREE Wi-Fi”が設置されています。車内に西武鉄道の車両で初めてとなる23インチワイドの車内LCD式旅客案内表示器が2画面と車内防犯カメラが設置されています(1画面は次の停車駅案内、1画面は天気予報などを放映し、一部区間では車載カメラ[前方記録カメラ]による走行中の前方映像を流すことが可能。LCDの配置は6000系6109Fおよび30000系の一部編成、40000系とほぼ同じ)。また5号車には小田急電鉄ロマンスカー『GSE』70000形と同じく女性専用のトイレや、パウダールームが設けられています。

すでに001系はトップナンバー(8両)が登場しており、今年度から2019年度にかけてトップナンバーを含む7編成(56両)が製造されるため、トップナンバーの配置は池袋線系統の小手指車両基地になるものとみられます。これにより現行の10000系10102F・10103F(プラチナム・エクスプレス 秩父バージョンラッピング車)・10105F(レッドアロークラシック塗装)・10107F・10109F・10110F・10111Fの7編成が置き換えられることになります。運用開始は2019年3月のダイヤ改正時と思われ、現行の池袋線の特急列車(『むさし』『ちちぶ』)で10000系と共通で運用される予定です(運転開始日と運転時刻は詳細が決まり次第発表されます)。なお特急料金は現行と同じです。