2024年5月14日

【新製車両なし】京浜急行電鉄が2024年度の鉄道設備投資事業計画を発表

2024年5月10日、京浜急行電鉄が2024年度の鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約324億円となります。

【車両面】
▲新製車両はないが新1000形8両固定編成1本と4両固定編成2本の車体更新工事とフリースペースの増設が行われる。

車両面については新1000形8両固定編成が1編成、4両固定編成が2編成の車体更新工事などが施工されます。その際にはフリースペースが追加されるほか、非常通報装置、一部側面窓の開閉可能になるような工事を施します。昨年度は1500形の置き換えと踏切事故で廃車除籍処分となった編成の代替で製造された車両がありましたが、今年度はなさそうです。また車内防犯カメラ“IoTube”の設置を進めていくようです。

【設備面】
▲ホームからの転落防止のため設置が進められているホームドア。ホームドア設置対象外の駅であってもホーム固定柵やホームドア設置に向けた設計調査が実施される。
▲大規模改良工事が行われる神奈川新町(KK-34)。エスカレーターやエレベータの新設が予定されている。

設備面では本線泉岳寺(A-07)~新馬場(KK-03)間および大師線東門前(KK-24)~小島新田(KK-26)間の連続立体交差事業の推進(前者は品川(KK-01)付近の仮設化工事および八ツ山跨線線路橋の仮設準備、後者は地上部分の工事および小島新田のトイレ新設工事などを実施)、神奈川新町での踏切事故を受けての踏切安全対策の強化、2026年度にかけてのホームドアの設置、羽田空港第1・第2ターミナル(KK-17)での引き上げ線新設工事と駅改良工事、大規模改良工事を予定している神奈川新町など一部駅での駅改良工事や設備リニューアル、駅や車両へのLED照明の導入(車両は車体更新工事施工車両)、法面防護工事や一部架道橋橋脚の耐震補強工事などが進められます。

【2024年度から2026年度までのホームドア設置予定駅】
青物横丁(KK-04)・大森海岸(KK-07)・大森町(KK-09)・糀谷(KK-12)・大鳥居(KK-13)・穴守稲荷(KK-14)・天空橋(KK-15)・雑色(KK-18)・六郷土手(KK-19)・京急川崎(KK-20)大師線3番ホーム・港町(KK-21)・鈴木町(KK-22)・川崎大師(KK-23)・東門前・大師橋・小島新田・八丁畷(KK-27)・生麦(KK-30)・弘明寺(KK-43)・屏風浦(KK-45)・杉田(KK-46)・金沢八景(KK-50)・横須賀中央(KK-59)・県立大学(KK-60)・京急久里浜(KK-67)

【耐震補強工事】
弘明寺~上大岡(KK-44)間の高架橋

【法面防護工事】
六浦(KK-51)~神武寺(KK-52)間・浦賀(KK-64)

【駅舎照明LED化】
横須賀中央など10駅

【駅改良工事予定駅】
大規模改良工事…神奈川新町
駅舎耐震補強…花月総持寺(KK-30) ※トイレ新設・コンコースリニューアルも実施
ホーム上家延伸…黄金町(KK-40)
トイレリニューアル…汐入(KK-58)