2024年5月28日

【約6年で一部廃車に】東京都交通局馬込車両検修場内で脱線した5500形5507F、押上(A-20)寄り4両が廃車除籍処分へ

2023年6月5日に東京都交通局馬込車両検修場の構内で脱線し、同年12月に総合車両製作所横浜事業所に陸送され入場していた浅草線向けの5500形5507Fのうち、押上(A-20)寄りのモハ5507-8・モハ5507-7・モハ5507-6・サハ5507-5が入場していた総合車両製作所横浜事業所から搬出されました。これと同時に残った4両の動向が注目されています。
▲馬込車両検修場構内で脱線した5500形5507Fの押上(A-20)寄り4両、サハ5507-5・モハ5507-6・モハ5507-7・モハ5507-8が2018年の新製出場からわずか約6年で同形式初の廃車除籍処分となった。陸送された4両の空調装置は撤去されており、その部分にブルーシートがかけられていた。
▲4両が廃車除籍処分となった5500形5507Fは2018年度に新製されたうちの1編成だ。この動きから5500形は当面26編成で運用を回している。

これは2023年6月5日に西馬込(A-01)16時17分発の平日65T運用で運用に入るため馬込車両検修場を出庫するタイミングで同編成が脱線し、一部列車が運休となるなど浅草線のダイヤが乱れる原因となり、脱線した方の4両が12月に製造先の総合車両製作所横浜事業所に陸送で入場していたことになります。今回台車とともに車両自体は空調装置が撤去された状態で陸送されたことから、サハ5507-5・モハ5507-6・モハ5507-7・モハ5507-8はすべて廃車除籍処分となる見込みです。しかしモハ5507-1・モハ5507-2・モハ5507-3・サハ5507-4が残されている状態であることから、残った4両の動向が注目されるとともに、代替新造の期待も見込まれています。その場合、損傷のない機器類は転用されるでしょうね。同形式最後に製造された5527Fの登場が2021年ですから、衝突事故で代替新製された東日本旅客鉄道E531系0番台のように、5500形も代替新製での復活が望まれます。