2024年5月19日までに、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE235系1000番台都クラF-07編成(クハE235-1007以下11両)のクハE235-1007に設置されていた2段式電気連結器が撤去され、スカートの形状が変更されました。これにより同系列の増1号車・11号車に設置されていた電気連結器を備える編成が消滅しました。
▲E235系1000番台で最後まで編成中間に入らない先頭車にも2段式電気連結器を備えていた都クラF-07編成。付属編成の都クラJ-07編成は一足先にクハE234-1107に備えていた2段式電気連結器を撤去したため、E235系1000番台から増1号車・11号車の電気連結器が消滅。
運用範囲の路線のうち、本来は横須賀線逗子(JO-06)や総武本線佐倉(JO-33)で分割併合作業を行うことから、E217系・E235系1000番台の付属編成の増4号車・基本編成の1号車に電気連結器が備えられていますが、E217系では車椅子対応トイレをすべての基本編成に組み込む都合により、付属編成の一部はクハE216形にも連結器が残っています。ただしこの系列ではE235系1000番台への置き換えが進んでいますので、廃車まで不要な連結器は撤去されないものとみられます。一方でE235系1000番台のうち基本編成・付属編成の最初の7編成は本来から2段式電気連結器を使用するクハE235形1100番台・クハE234形1000番台のほか、編成中間に一切入らないクハE235形1000番台・クハE234形1100番台にも新製から電気連結器が設置され、将来的な組成変更(11+4から10+5)を見越したものとなっていました。しかし都クラF-08編成・都クラJ-08編成からはクハE235形1000番台・クハE234形1100番台の電気連結器を省略した形状に変更され、この仕様が標準となっていきました(コストカット仕様は都クラF-14編成・都クラJ-14編成から)。就役から約4年で最初の基本編成・付属編成の7編成分(14両分)の不要な電気連結器はすべて撤去されましたが、何らかの形で転用される可能性はあるでしょうね。