2024年5月19日

【基本はE257系多い】東日本旅客鉄道が夏(7月~9月)の臨時列車の運転概要を発表

2024年5月17日、東日本旅客鉄道が2024年夏(2024年7月~9月)の臨時列車の運転概要を発表しました。注目すべき首都圏の臨時列車を中心に抜粋して紹介します。全車指定席の列車が多いですので、乗車日の約1ヶ月前の10時から指定席特急券などが取れますので、事前に計画などをしておきましょう。

【新幹線】
▲新幹線では延伸開業した北陸新幹線で『かがやき』などを増発運転。E7系またはW7系が使用される。またそれ以外の新幹線でも臨時運転の列車が多数あるので、各自で調べて確認していただきたい。

新幹線では延伸開業した北陸新幹線の敦賀発着の『かがやき』を3往復、金沢発着の『かがやき』を1往復、長野発着の『あさま』を1往復臨時運転するほか、E3系2000番台またはE8系の『つばさ』、遠方への旅行に便利な『はやぶさ』『こまち』や『とき』、『たにがわ』を運転します。臨時『とき』、『はやぶさ』『こまち』『かがやき』『つばさ』は全車指定席での運転となりますので、乗車日の1ヶ月前の10時からの新幹線特急券の購入をお勧めします。

【在来線】
在来線では土曜休日を中心に多数の臨時列車が設定されています。E257系を用いる臨時特急列車が多く、185系の充当は7月20日・21日の臨時特急『谷川岳もぐら』『谷川岳ループ』だけとなっています。2編成(12両)の在籍も根強い人気のある車両ですので、動向が気になるのは間違いないはずです。また勝田車両センター所属のE653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成やE657系の臨時特急列車もあります。基本的には特急列車となり全車指定席での運転となりますので、乗車日の1ヶ月前の10時からの新幹線特急券の購入をお勧めします。
▲今夏も185系電車(基本的には200番台都オオB6編成、予備で0番台都オオC1編成)を使用する臨時特急列車はあるが、『谷川岳もぐら』と『谷川岳ループ』のみとなっている。
▲E257系の臨時特急列車は波動輸送向けの5000番台・5500番台で運転されることが多い。ただし房総方面は500番台、『踊り子』は2000番台で運転されることがある。また夜行列車のような臨時特急『アルプス』がE257系での運転で設定されている
▲E657系の臨時特急列車は『ときわ』のほか、東海道線平塚(JT-11)発着の臨時特急『夏の海浜公園平塚号』、東海道線・伊東線内のみの臨時特急『伊東按針祭花火大会』(3号・4号の1往復)がある。前者は平塚まで入線するが、後者は伊東(JT-26)まで入線する。

首都圏エリア(在来線)の春の臨時列車はE257系5000番台・5500番台(都オオ)およびE653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成の臨時特急が中心で、一部185系電車(200番台都オオB6編成・予備で0番台都オオC1編成)を使用する臨時列車があります。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。

まず185系を用いる臨時特急列車ですが、基本的に200番台都オオB6編成(状況により0番台都オオC1編成)を使用する列車は7月の臨時特急『谷川岳もぐら』『谷川岳ループ』のみで、2編成と少数派であることから動向が注目されます。なお横浜(JT-05)と伊東を途中無停車で結ぶ臨時特急『185(いっぱーご)』は今夏の設定はありません。

次はE257系を使用する臨時特急列車です。同系列の臨時特急列車は9両固定編成の5000番台および5両固定編成の5500番台がメインです。中でも注目は新宿(JC-05)を23時58分に出発して大糸線白馬(13)に翌朝6時22分に到着する臨時特急『アルプス』です。新宿が終電間際の24時前の発車とあり、まさに夜行列車のような感じですね。5000番台での運転になるものと思われます。このほかに7月26日・8月23日に東京(JT-01)~熱海(JT-21)間で運転の臨時特急『熱海海上花火大会号』、8月10日の東京~伊東間で運転の臨時特急『伊東按針祭花火大会号』があり、後者は2往復あるうち、3号・4号はE257系ではなく、E657系で運転されることが特徴です。昨年は都カツK13編成が伊東まで入線を果たしましたが、今年はどの編成になるのでしょうか。

次にE657系の臨時特急列車ですが、『ときわ』のほか、東京~伊東間の臨時特急『伊東按針祭花火大会号』(3号・4号)と、平塚発着の『夏の海浜公園平塚号』で東海道線品川(JT-03)以南の区間を走行し、8月は伊東線まで乗り入れます。臨時特急列車に使用できる編成が限られてしまうため、運転日は比較的少なめです。

これ以外ではE353系付属編成を使用した大糸線内完結の臨時特急『はくば』が松本(42)~白馬間で新規に設定されるほか、常磐線日立と横須賀線鎌倉(JO-07)を直通する臨時特急『常磐鎌倉号』のほか、高崎線高崎と横須賀線横須賀(JO-03)を結ぶ臨時特急『鎌倉・横須賀海まち巡り』が設定されます。横須賀線横須賀までの臨時特急列車は大船(JO-09)から延長運転していた『成田エクスプレス』以来となります。

これらの列車の乗車には乗車券(区間によりICカード)のほか指定席特急券(首都圏エリアだけに限らず有料快速の場合は指定席券)が必要になるので、乗車予定日の約1ヶ月前に購入することをお勧めします。185系充当列車は人気ですので気をつけてください。