2024年5月10日

【7000系置き換えも】京王電鉄が2024年度鉄道設備投資事業計画を発表

2024年5月10日、京王電鉄が2024年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約398億円となります。
▲8000系は10両固定編成1本が制御装置更新工事を受ける予定だ。また貴重な日立製作所製GTO素子が減りそうである。録音はお早めに。
▲9000系は10両固定編成1本が制御装置更新工事を受ける。8000系全編成の制御装置更新が完了していないが、制御装置更新工事の波は9000系にも波及しそうだ。IGBT素子からSiC素子への更新が予想されており、東京都交通局新宿線での誘導障害試験も必要に…?
▲5000系は2編成の増備が予定されており、5737F5738Fと同じくリクライニング機能をもつ5739F5740Fの導入が予想されている。
▲2026年から新型車両『(2代目)2000系』が4編成40両導入されることとなり、5000系の追加導入とともに置き換えられるものと思われる7000系(写真は新宿(KO-01)方に7804Fを伴った7704F)。10両固定編成もこの先安泰とはいかなさそうだ。

車両面では座席のリクライニング機能を備える転換クロスシートを設置する5000系を2編成(20両、5739F5740F)を増備し、有料座席指定列車『京王ライナー』でのサービス拡充を図り、運転本数拡大を進めるほか、8000系10両固定編成1本、9000系10両固定編成1本のVVVFインバータ制御装置の更新工事を実施します。8000系では数少ない未更新編成が対象になりそうで、今年度からは新たに9000系10両固定編成での制御装置更新工事に着手ということで驚きました。もともと日立製作所製のIGBT素子となっている同系列ですが、5000系と同じ日立製作所製SiC素子となるのか、それともメーカーが異なるものになるのか気になりますね。また2026年からは新型車両2代目2000系(10両固定編成)を投入することを同時に発表しました(詳細は別記事で紹介させていただきます)。東京都交通局新宿線の乗り入れはしない前提としますが、西武鉄道30000系のような丸みを帯びた先頭車に、側面部は5000系を基本ベースとした10両固定編成4本ということで、7000系の置き換えが進められることになります。

設備面では笹塚(KO-04)~仙川(KO-13)間の連続立体交差事業の推進として、上北沢(KO-09)付近での仮線準備工事や高架橋構築が予定されています。ホームドア本体とホームと車両の隙間を埋める転落防止ゴムの設置は井の頭線永福町(IN-09)の偶数番ホームと久我山(IN-14)で進めます。さらには踏切障害物検知装置の更新、府中(KO-24)など24駅で多言語に対応する駅構内情報提供ディスプレイの設置、聖蹟桜ヶ丘(KO-27)・久我山での列車種別行先案内表示器のフルカラーLED化、新宿の新線側のエスカレーター更新工事、京王稲田堤(KO-36)での駅施設リニューアル工事、南大沢(KO-43)・神泉(IN-02)でのトイレリニューアル工事、浜田山(IN-11)でのエレベーター更新工事、西調布(KO-19)・吉祥寺(IN-17)で駅ホームの照明のLED化、神泉・久我山で駅コンコースの照明のLED化などを実施します。