2024年5月24日

【好評で延長へ】小田急電鉄5000形5055Fで運転中の『もころん号』、リニューアルでフルラッピング車両に変更へ

2024年5月24日、小田急電鉄が子育て応援マスコットキャラクター『もころん』を先頭部分にラッピングした『もころん号』が5000形5055Fで運転されていますが、5月31日の午前中に現行デザインでの運転を終了し、同年6月4日からデザインをリニューアルして車体全面にフルラッピングを施した『もころん号』として運転することを発表しました。
▲5月31日で現行デザインでの運転を終える予定の5000形5055Fの『もころん号』。午前中の運用で入庫した後、デザインリニューアルが行われるものと思われる。初代デザインでは喜多見検車区でラッピングされていたため、リニューアルも喜多見検車区で行われそうか。そうなると同日の運用は午前中までに喜多見検車区に入庫する運用になるのだろう。
▲子育て応援マスコットキャラクターの『もころん』。

同編成の『もころん号』は2023年11月29日の喜多見検車区出庫の運用(旧平日E62運用)から運用されており、ダイヤ乱れの場合を除き原則10両編成のE運用に充当されてきましたが、2024年5月31日で現行デザインでの運転が終了となります。6月からはデザインを一新して車体全面へのフルラッピングに変更し、1号車から5号車までの下り方5両は夕空、6号車から10号車までの上り方5両は朝の空を基調とした色合いとなり(前者は橙色を基調に上部に水色の帯を配置し、車体中央の側面窓下部にひらがなで『もころん』と表記、後者は水色を基調に上部に橙色の帯を配置し、車体中央の側面窓下部にアルファベットで“mocoron”と表記)、車両ごとに異なる様々なポーズを見せる『もころん』が配置されます。また内装についてもこれまで『もころん』の貸切広告でジャックされていただけですが、乗務員室と客室の壁面部分や2号車と3号車、3号車と4号車の車両間貫通扉(3号車が『子育て応援車両』となるためその車両への移動に使用する貫通扉)、3号車の上り方山側のフリースペース部分にも装飾が施されるほか、3号車を中心に相模鉄道『そうにゃんトレイン』のような車内に『隠れもころん』が施される予定です。先頭車には引き続き『もころん』のぬいぐるみが乗せられるほか、スマートフォンの『小田急アプリ』で『もころん号』の列車走行位置(主にロマンスカーのページ)を確認することができます。

デザインをリニューアルする『もころん号』は5000形5055Fが引き続き担当するものと思われますが、別の編成となる可能性もあります。また前面部のデザインも少しだけ変更される可能性があります。小田急電鉄でのフルラッピング電車は3000形3093F(10両固定編成)で運転されていた『小田急F-TrainⅡ』以来のことになります。これの初代の時の失敗経験(広告物条例違反で予定よりも早く運転が打ち切られた経緯)がありますので、東京都・神奈川県の広告物条例に則るうえで、長い期間運転してほしいものです。