2024年5月18日終電後より、小田急電鉄8000形8261F(6両固定編成)の西武鉄道への譲渡に向けた甲種輸送が海老名検車区発で実施されています。甲種輸送実施前の海老名検車区構内では1000形1064F(4両固定編成)を用いて構内入換が行われたほか、小田原線内のみの牽引を担当した8000形8257F(6両固定編成)と連結した姿が目撃されていました。
▲新製当初からリニューアル更新工事を経て約39年間を過ごした小田急電鉄に別れを告げ、登場から40年目で新天地の西武鉄道へ旅立った8000形8261F。甲種輸送実施前にクハ8261とクハ8561に反射板が取り付けられた。西武鉄道国分寺線で8000形8261Fが第2の人生で活躍する日々を期待してやまない。
▲8000形8261Fの西武鉄道譲渡に伴う甲種輸送で小田原線内区間を海老名検車区に予備留置されていた8257F(6両固定編成)が担当した。新松田(OH41)到着後には新鶴見機関区所属のEF65形2074号機にバトンタッチして、8257Fは海老名検車区に戻った。
今回の甲種輸送は西武鉄道が発表した2024年度鉄道設備投資事業計画で8000形6両固定編成1本をサステナ車両(西武鉄道が導入する中古のVVVFインバータ制御車両の独自呼称)として譲受することとなっており、予想通りに8261Fがその当該となりました。小田原線内(海老名検車区→新松田)では8257F(6両固定編成)が牽引を担当し、新松田から日本貨物鉄道新鶴見機関区所属のEF65形2074号機が担当しています。西武鉄道池袋線と線路が繋がっている東日本旅客鉄道武蔵野線新秋津(JM-31)まで甲種輸送されるものと思われ、そこからは新101系263Fが小手指車両基地まで甲種輸送を担当するものと思われます。日中時間帯に東海道本線および東海道貨物線を走行したことから、多くのファンが駆けつけていました。あくまでも予測ですが甲種輸送の経路は海老名(OH32)→新松田→松田(CB-05)→沼津(CA-03)→新鶴見信号場→新秋津(JM-31)・連絡線・所沢(SI-17)→小手指(SI-19)かと思います。譲渡に伴う甲種輸送により6両1編成が小田急電鉄から除籍されたことになります。
なお小田急電鉄のロゴマーク、ドア広告のステッカー、円形のドアステッカー、ホームドア対応のQRコード、1号車のクハ8561の女性専用車ステッカー、3号車のサハ8461の子育て応援車両のステッカーは貼付されたままでした。西武鉄道に到着した8000形8261Fの動きが注目されます。
【甲種輸送実施時の編成組成】
東海旅客鉄道御殿場線内
EF65形2074号機+クハ8561+デハ8511+サハ8461+デハ8311+デハ8211+クハ8261
それ以外の路線区間
EF65形2074号機+クハ8261+デハ8211+デハ8311+サハ8461+デハ8511+クハ8561
【8000形の在籍状況】※2024年5月19日現在 全体…18編成90両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…9編成(36両)
8051F・8053F・8057F・8058F・8059F・8063F・8064F・8065F・8066F
廃車済…7編成(28両)
8052F・8054F・8055F・8056F・8060F・8061F・8062F
《6両固定編成》
運用中…9編成(54両)
8252F・8253F・8257F・8258F・8260F・8262F・8263F・8265F・8266F
譲渡済…1編成( 6両)
8261F
廃車済…6編成(36両)
8251F・8254F・8255F・8256F・8259F・8264F