2022年9月8日

【1000形6両固定編成が消滅】小田急電鉄1000形1251F(ノーマルドア・6両固定編成)が廃車除籍処分へ

2022年9月8日、小田急電鉄1000形の最後の6両固定編成で非ニューアル車両である1251Fが大野総合車両所89番構内留置線で空調装置・パンタグラフ・車番・列車番号表示器の撤去作業が開始されました。廃車除籍処分に伴うものと思われます。
▲1000形で唯一の6両固定編成だった1251Fが廃車除籍処分に。同形式のロイヤルブルー帯と6両固定編成が消滅した。9月3日にレーティッシュカラーで4両固定編成の1058Fと特別団体専用列車に充当、4日には1058Fと横並びで展示されたあと、大野総合車両所に戻っていたが、6日に修学旅行向けの特別団体専用列車に充当されていた。
▲1000形6両固定編成の1251Fの最後の定期営業運転は8月30日の7156レ1056レ(平日A30運用)で最終運用は9月6日の修学旅行向けの特別団体専用列車だった。同編成は2016年12月に特急ロマンスカー『えのしま』を代走運転したことがある。
▲定期営業運転に充当されていたときの私の最後の撮影は8月27日の土曜休日A27運用であった。このときは喜多見検車区唐木田出張所からの出庫ということで、多摩線シャトル運用(土曜休日A26運用・土曜休日A28運用)の可能性もあり得たが、順当に流れてくれて嬉しかった。
▲1000形非リニューアル車の現役は1058Fだけとなってしまった。この編成も9月の2回目の3連休に特別団体専用列車での運用が予定されており、そのあとの動向が注目される。

同編成は2022年8月30日の7156レ1056レ(平日A30運用)で定期営業運転を終了し、8月31日と9月1日は大野総合車両所予備留置、2日にイベント実施に向けて海老名検車区に回送され、3日に海老名(OH32)→経堂(OH11)→小田原(OH47)→海老名(ただし相模大野(OH28)で連結作業、小田原で解放作業と連結作業を実施)でレーティッシュカラーで4両固定編成の1058Fとともに特別団体専用列車に使用されました。4日に海老名検車区39番構内留置線で並べて展示されたあと、夜に多くのファンに見守られて大野総合車両所に戻っていましたが、6日に修学旅行向け特別団体専用列車に充当され、これが最後の客扱いとなりました。1000形の非リニューアル編成は大野総合車両所880番構内留置線に長期間休車状態(実質は廃車除籍済み)で留置が続く4両固定編成の1062Fを除くと1058Fのみ(1編成4両)となり、同形式のオリジナルカラー(ロイヤルブルー帯)、6両固定編成が消滅しました。4両固定編成のロイヤルブルー帯は2021年11月の1051Fの廃車除籍処分で消滅しており(レーティッシュカラーのみ)、23日から25日にかけて特別団体専用列車に充当される予定の1058Fの動向が注目されます。同形式の在籍数は1251Fの廃車除籍処分で15編成102両となりました。なお1058Fが廃車除籍処分となった場合の在籍両数は100両を切って最盛期の在籍両数の半分になります(14編成98両)。

1000形の廃車除籍処分が落ち着いたときに2色のテープで車番を隠されて留置中の4両固定編成の1062Fの動きが気になります。ロゴマークが撤去されていないために何らかの目的に使うのでしょうか…?

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2022年9月8日現在 合計102両/全体196両(休車中を除く・非リニューアル車4両)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想編成
下線部は箱根登山鉄道専任運用編成(編成禁止ラベルあり)

*4両固定編成…8編成(32両、レーティッシュ4両)
内訳…1057F1058F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*休車中(廃車除籍)…4両
内訳…1062F

*廃車済…94両 ※解体車両(廃車予定を含む)のみ、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】合計86両
1051F(クハ1051・デハ1001・デハ1101・クハ1151)
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1060F(クハ1060・デハ1010・デハ1110・クハ1160)
1061F(クハ1061・デハ1011・デハ1111・クハ1161)
1062F(クハ1062・デハ1012・デハ1112・クハ1162)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1251F(クハ1251・デハ1201・デハ1301・サハ1351・デハ1401・クハ1451)
1253F(クハ1253・デハ1203・デハ1303・サハ1353・デハ1403・クハ1453)
1254F(クハ1254・デハ1204・デハ1304・サハ1354・デハ1404・クハ1454)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1902・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)
1754F(クハ1754・デハ1704・デハ1804・サハ1854・デハ1904・クハ1954)
1755F(クハ1755・デハ1705・デハ1805・サハ1855・デハ1905・クハ1955)
1756F(クハ1756・デハ1706・デハ1806・サハ1856・デハ1906・クハ1956)

【車両単体で廃車】合計8両、下記以外の活用車両は現在の1097F(10両固定編成)
1055F(クハ1155)
1081F(クハ1081・デハ1031・デハ1131・デハ1331・デハ1431・クハ1481)
1255F(クハ1255)

【車両改造で除籍】合計20両、現在の1095F1096F(いずれも10両固定編成)
1052F(クハ1052・デハ1002・デハ1102・クハ1152)
1056F(クハ1056・デハ1006・デハ1106・クハ1156)
1252F(クハ1252・デハ1202・デハ1302・サハ1352・デハ1402・クハ1452)
1256F(クハ1256・デハ1206・デハ1306・サハ1356・デハ1406・クハ1456)