2022年9月7日、東日本旅客鉄道三鷹車両センター所属のE231系800番台八ミツK3編成(クハE231-803以下10両)が回送先の豊田車両センター(八トタ)から配給輸送されました。なお豊田車両センターから東大宮操車場まではEF64形1031号機、東大宮操車場からEF81形139号機がそれぞれ牽引を担当しています。今後の動向が注目されます。
▲豊田車両センターから東大宮操車場までEF64形1031号機、東大宮操車場から入場先まではEF81形139号機に導かれたE231系800番台八ミツK3編成。同系列の800番台は2003年5月の就役から約19年が経過しているが、制御装置未更新であるため、その更新工事の可能性が。
中央・総武線各駅停車の三鷹(JB-01)~中野(JB-07,T-01)間から東京地下鉄東西線に直通する(東葉高速鉄道には直通しない)車両として登場したE231系800番台は千代田線に直通していた209系1000番台(東マト→八トタ)をベースとして登場、2003年5月に営業運転を開始し、現在は10両7編成(70両)が三鷹車両センターに配置されており、主に列車番号の末尾が“K”の列車を中心とした運用に充当されています(ダイヤ乱れなどの場合は一部代走でS運用に入る場合がある)。これまで800番台はE231系0番台・500番台・900番台と異なり、全7編成が制御装置未更新(転用改造前のE231系500番台と同じ純電気ブレーキのため、停車するまで磁気音が聞ける)のままで活躍を続けてきました。今回の配給輸送はE231系800番台初の制御装置更新工事のためと思われ、これまでに首都圏の電車の制御装置更新工事を施工してきた秋田総合車両センターに入場するものと思われます。モハE231-807・モハE231-808・モハE231-809の制御装置が交換されることになるでしょうか。同時にドアエンジンの更新もあるのでしょうか。
この編成の制御装置更新工事が事実ならば、残る制御装置未更新の編成は6編成となります。この系列と同じ制御装置を搭載する相模鉄道10000系も制御装置更新が進んでいますから、早めの録音を推奨します。ただし東京都交通局10-300形は8月のお盆直前に8両固定編成が消滅となったものの、10両固定編成に増強されていた一部の編成の制御装置は未更新のままですので、引き続き未更新の制御装置を堪能することができます。