2022年9月4日、小田急電鉄1000形の非リニューアル車両である、1058F(レーティッシュカラー・4両固定編成)と1251F(オリジナルカラー・6両固定編成)を海老名検車区38番構内留置線・39番構内留置線に並べて展示した『最初で最後の1000形未更新車2編成撮影会』が開催されました。
▲海老名検車区38番構内留置線に展示された1000形1058F。種別行先表示は同編成が普段から掲出されていたものにとどまる。レーティッシュカラーの同編成は9月の2回目の3連休にも特別団体専用列車への充当が予定されている。そのあいだは営業運転に入るだろうか。
▲海老名検車区39番構内留置線に展示された1000形1251F。クハ1451の列車番号表示器には撮影会当日の日付にちなんで『94E』と実際に存在した列車番号が表示されたほか、東京地下鉄千代田線の駅名が入った行先表示が回転中に見られた。
1000形非リニューアル車同士の撮影会はレーティッシュカラーの1058Fと1061Fを並べて展示した時以来ですが(このあと1061Fは廃車除籍処分となる)、1058Fと1251Fを並べて展示されるのはこれが最初で最後となります。このうち39番構内留置線に展示された1251Fのクハ1451の列車番号表示器には撮影会当日の日付にちなんで『94E』とかつて実際に存在した列車番号が表示されていました。イベント終了後の夜に1251Fが大野総合車両所に臨時回送され、多くのファンが最後の雄姿を見届けました。1251Fについては近く廃車除籍処分になるものとみられ、同形式で最後まで残る非リニューアル車両は4両固定編成でレーティッシュカラーの1058Fとなりそうです。
今後は1058Fの廃車除籍処分が予想されるなか箱根登山鉄道専任編成の1063F・1064F・1065Fで回す必要がある4両固定編成の4運用(111運用は深夜、114運用は朝のみ)の整理がどうなるかが課題となりますが、111運用と114運用は兼任ができます。しかし8両固定編成の入場時の代走を考慮すると、4両固定編成で7編成あるリニューアル車両では複数編成分を確保しておくとなると、箱根登山鉄道専任編成をこれ以上用意する必要はなくなりそうですが…。