2024年11月30日

【中間車のみも久々】小田急電鉄8000形8257F(6両固定編成)のデハ8307・サハ8457が大野総合車両所から陸送される

2024年11月9日(の土曜休日A24運用)をもって運用を離脱し、12日に廃車除籍処分となった小田急電鉄8000形8257F(6両固定編成・2004年度リニューアル車)のうち、ちょうど中間にあたるデハ8307・サハ8457の2両が11月30日に車体を分割されて大野総合車両所から陸送されました。
▲廃車除籍処分となった8000形8257Fのデハ8307・サハ8457が車体を分割されて大野総合車両所から旅立った。サハ8457は元デハ8407を改造した付随車であり、子育て応援車両のステッカーは未交換(もころん仕様ではないタイプ)であった。

8000形はこれで半数の16編成80両が廃車となり、現在の在籍数(16編成80両)と同数です。前回の8059Fと同様に、車番を先にテープで隠して(撤去して)からパンタグラフや空調装置などの撤去作業を受け、2両ずつに分けて最初に解体線に移動し、床下機器などの部品撤去が行われていました。3号車のサハ8457は元デハ8407であり、子育て応援ステッカーは未更新(もころん仕様になる前)のままでしたがすでに撤去されているようです。この2両についても東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場へ陸送されたものと思われます。残るはデハ8507・クハ8557の2両となっており、解体線に移動する見込みです。年内には搬出が完了しますね。

【8000形の在籍状況】※2024年11月13日現在 全体…16編成80両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…8編成(32両)
8051F8053F8057F8058F8063F8064F8065F8066F
廃車済…8編成(32両)
8052F8054F8055F8056F8059F8060F8061F8062F
《6両固定編成》 下線部の車両は種別行先案内表示器が3色LED式の編成
運用中…8編成(48両)
8252F8253F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
譲渡済…1編成(  6両) ※西武鉄道8000系として譲渡
8261F
廃車済…7編成(42両)
8251F8254F8255F8256F8257F8259F8264F

【8000形10両編成組成について(異車種併結は除く)】※2024年11月30日現在
8051F+8252F 8053F+8253F 8057F+8262F 8058F+8258F 8063F+8263F 8065F+8265F 8066F+8266F
《諸事情により単独または異車種併結》
8064F(3000形1次車3254Fと併結)・8066F(クヤ31形関連の都合)・8260F8266F(単独運用)

【12月を前に復帰】小田急電鉄3000形3271F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)が営業運転に復帰

2024年11月30日の5107レ(土曜休日A12運用)より、小田急電鉄大野総合車両所でリニューアル更新工事と重要部検査を受けていた3000形3271F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)が営業運転に復帰しました。
▲ついに営業運転に復帰したリニューアル車の3000形3271F。リニューアル更新工事施工前はロイヤルブルーを巻いていた。同形式5次車では3272Fがリニューアル更新工事で入場中でロイヤルブルーを維持する3270Fの動向に注意だ。
▲前回施工された3000形3269F。同編成とは異なり3271Fでは旅客用扉の交換自体は省略されている。入場中の3272Fを除いて、毎年度3編成ずつの施工で単純計算すると2026年度までには完了することになるが、果たして…。

2024年度リニューアル更新工事施工の2編成目(3000形では通算8編成目)で旅客用扉交換は省略されていますので、3272Fでも同様の動きとなりそうです。なおリニューアル更新工事を受けた3000形6両固定編成は電気連結器の撤去で1000形4両固定編成との連結ができなくなるため、1000形4両+3000形6両の組成はなるべく6次車・7次車となるように調整されているようです。5次車は3270Fだけなので、来年度以降の入場が予想されています。6次車はまだ3編成とも未施工ですが、記録を進めるなどして動向には注意です。7次車では1000形4両固定編成と連結するの可能性がまだまだありそうなので、まだ少し安泰ではありますが、記録はしたほうがいいでしょう。

【3000形6両固定編成リニューアル状況】※1次車・2次車除く・2024年11月30日現在
《2022年度》3編成(18両) 3265F3266F3268F
《2023年度》3編成(18両) 3263F3264F3267F
《2024年度》2編成(12両) 3269F3271F
《現在入場中》1編成(  6両) 3272F
《現在未施工》8編成(48両) 3270F3273F3274F3275F3276F3277F

2024年11月29日

【自由席は2両に?】東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道、新幹線『のぞみ』の3号車を指定席に変更を検討か

2024年11月28日、東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道が東海道新幹線・山陽新幹線の主力種別である『のぞみ』について、現行では自由席が1号車から3号車の3両、それ以外は指定席で設定されていますが、来春から3号車を指定席に変更し、自由席を2両に減らすことを検討中であることが分かりました。2025年3月のダイヤ改正発表の際には注意です。
▲東海道新幹線の全列車および山陽新幹線(一部は『こだま』を除く)で使用されるN700S系0番台。幹トウJ41編成からは側面部の白色LEDでの『指定席』『自由席』表示を省略し、主力種別の『のぞみ』の全車指定席化などにも対応している。

最繁忙期の期間を中心に全車指定席となる『のぞみ』は通常時は博多寄りの1号車~3号車の合計250席が自由席となっていますが、指定席のネット予約(EX予約)などで需要が増えていることなどを背景に、これまでに3両を維持していた自由席のうち、3号車を指定席とするものです。年末年始などの全車指定席の時期には利用者が増加することから、1両でも指定席の座席を増やすことで、長距離・長時間座って移動できるようにするものと思われます。指定席は乗車日1か月前からみどりの窓口などで取れるので、指定席券は早めに取っておくのが得策だと思います。いずれにしても、東日本旅客鉄道東北新幹線などのように最速達種別列車が全車両指定席になるタイミングが来るかもしれません。

2024年11月28日

【バスで代替か】東日本旅客鉄道久留里線久留里~上総亀山間が廃線(廃止)の意向か

2024年11月27日、東日本旅客鉄道千葉支社が収支率の低い久留里線の久留里~上総亀山間の運行を廃止しバスなどに転換する意向であることが分かりました。この路線は首都圏から最も近い非電化の路線でICカードは利用不可となっており、全列車がキハE130系100番台で運転されています。
▲久留里線で運用されるキハE130系100番台(写真はキハE130-108)。久留里発着が多く、全線走破する列車は少なめで、約5時間ほど運転時間帯がないこともある。ただし午後以降は久留里で上総亀山発着の区間列車に乗り継ぎができる場合がある。

久留里線は首都圏から最も近い東日本旅客鉄道の非電化路線であり、フリーパスの休日おでかけパスは利用できますが、ICカードが使用できない路線となっています。行き違いは横田と久留里のみで可能であり、久留里では折り返し列車もあります。久留里~上総亀山間では鉄道よりもバスの方が利便性が良く、東京八重洲バスターミナルと亀田病院(鴨川市)などを結ぶ高速バスの『アクシー号』は本数が多いです(これ以外にも『カピーナ号』がある)。久留里~上総亀山間が廃止されると、途中の平山・上総松丘の両駅も廃止となります。久留里~上総亀山間の路線廃止が今後どのような展開を迎えるのでしょうか。なかなか訪れる機会のない路線ですが、気になってはいます。

2024年11月27日

【2024年度の2編成目】小田急電鉄3000形3271F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)、大野総合車両所を検査出場

2024年6月6日から小田急電鉄大野総合車両所にリニューアル更新工事の施工のため入場していた3000形3271F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)が重要部検査を受けて同年11月27日に出場し、小田原線で試運転を実施しました。これで同形式8編成目のリニューアル車です。
▲大野総合車両所88番構内留置線で前面部ロゴマークのない状態で検査を通す前の姿で留置されていた3000形3271F。旅客用扉は交換されずそのままで、車内防犯カメラはアンデス電気株式会社ではなく八幡電気産業株式会社のものになっているものと思われる。
▲リニューアル更新工事施工前はロイヤルブルー帯を巻いていた3000形3271F。現存の6両固定編成の5次車でロイヤルブルーを維持するのは3270Fのみである。
▲前回施工された3000形3269F。残る非リニューアル編成は入場中の3272Fを除くと6編成(3270F3273F3274F3275F3276F3277F)である。各年度で最初に施工された編成は旅客用扉が交換されるため、少なくともあと2編成(以降も3編成ずつのリニューアル更新工事施工となった場合を想定)の旅客用扉交換が実施されることは予想がつきそうだ。

2024年度リニューアル更新工事施工の2編成目(3000形では通算8編成目)の検査出場ということで、近くに運用復帰を果たすものと思われます。前回の3269Fでは3000形6両固定編成の予備としても機能する8000形の入場などの都合が絡んで出場翌日に運用復帰を果たす形となっていました。3000形6両固定編成のリニューアル更新工事は2024年度の3編成18両が3269F3271F3272Fの5次車に決まり、残る6編成は来年度以降の施工が予想されています。非リニューアル車の6両固定編成は3次車以降に限定すると、5次車は3270F、6次車は3273F3274F3275F、7次車は3276F3277Fで、5次車は3270F次第ではありますが入場となれば5次車への施工が完了に近づきます。6次車・7次車は未施工ですが、いずれも帯はリニューアル前の時点で変更済みであることから、リニューアル入場の際に帯変更が必要となるのは3270Fだけになります。7次車は新製された当初から種別行先案内表示器がフルカラーLED式ではありますが、クハ3476の前面部は交換済みのほか、リニューアル更新工事施工時のフルカラーLED式の種別行先案内表示器の交換の有無が注目されます。

【3000形6両固定編成リニューアル状況】※1次車・2次車除く・2024年11月27日現在
《2022年度》3編成(18両) 3265F3266F3268F
《2023年度》3編成(18両) 3263F3264F3267F
《2024年度》2編成(12両) 3269F3271F
《現在入場中》1編成(  6両) 3272F
《現在未施工》8編成(48両) 3270F3273F3274F3275F3276F3277F

2024年11月26日

【譲渡対象外に】小田急電鉄8000形8257F(6両固定編成)のクハ8257・デハ8207が大野総合車両所から陸送される

2024年11月9日(の土曜休日A24運用)をもって運用を離脱し、12日に廃車除籍処分となった小田急電鉄8000形8257F(6両固定編成・2004年度リニューアル車)のうち、上り方の2両であるクハ8257・デハ8207が26日に車体を分割され大野総合車両所から陸送されました。
▲廃車除籍処分となった8000形8257Fのクハ8257・デハ8207が車体を分割されて大野総合車両所から旅立った。10月に廃車除籍処分となった8059F(4両固定編成)とともに鉄道線路設備モニタリング装置や架線検測装置を搭載した5000形5063Fに代替された。
▲大野総合車両所構内の廃車車両入換に使用された牽引機(エコ・写真左側)。

8000形はこれで半数の16編成80両が廃車となり、現在の在籍数(16編成80両)と同数です。前回の8059Fと同様に、車番を先にテープで隠して(撤去して)からパンタグラフや空調装置などの撤去作業を受け、2両ずつに分けて最初に解体線に移動し、床下機器などの部品撤去が行われていました。クハ8257の貫通扉は部品取りのため撤去されて板で塞がれていますが、乗務員扉はそのままとなっていました。千葉県八千代市方面の業者に陸送された8059Fとは異なり、旧北館林荷扱所(正式名称は東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場)へ陸送されたものと思われます。種別行先案内表示器が3色LED式の編成で残るは8253F8258Fとなっていますが、この2編成は譲渡対象外の可能性が高そうです。西武鉄道に譲渡が予想されている8000形6両固定編成は3色LED式の編成を除外すると、偶然にもすべて種別行先案内表示器がフルカラーLED式の6編成となり、譲渡には適切といえます。4両固定編成は基本一部の部品取りのみになってしまうのが残念ですが…。

【8000形の在籍状況】※2024年11月26日現在 全体…16編成80両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…8編成(32両)
8051F8053F8057F8058F8063F8064F8065F8066F
廃車済…8編成(32両)
8052F8054F8055F8056F8059F8060F8061F8062F
《6両固定編成》 下線部の車両は種別行先案内表示器が3色LED式の編成
運用中…8編成(48両)
8252F8253F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
譲渡済…1編成(  6両) ※西武鉄道8000系として譲渡
8261F
廃車済…7編成(42両)
8251F8254F8255F8256F8257F8259F8264F

【8000形10両編成組成について(異車種併結は除く)】※2024年11月26日現在
8051F+8252F 8053F+8253F 8057F+8262F 8058F+8258F 8063F+8263F 8065F+8265F
《諸事情により単独または異車種併結》
8064F(3000形1次車3254Fと併結)・8066F(クヤ31形同伴)・8260F8266F(単独運用)

【5000形5063F導入で注目】小田急電鉄クヤ31形が8000形8066Fを同伴して大野総合車両所を検査出場

2024年11月25日、小田急電鉄クヤ31形が大野総合車両所で検査を受けて出場し、8000形8066Fを電源供給車として同伴し小田原線内で試運転を行いました。同社では5000形に架線検測装置と鉄道線路設備モニタリング装置を設置した5063Fが登場しており、同編成で代替が予想されるため、今後これらの両形式の動向が注目されることになります。
▲例年になると秋頃に大野総合車両所で検査が実施されるクヤ31形。無事に出場し8000形8066Fを電源供給車として小田原線で試運転を実施した。出場時にクヤ31形のパンタグラフが上昇しており、架線検測を実施しての試運転となった。ただし今回は同形式の後継となる5000形5063Fが導入されることとなっており、先行きは不透明だ。
▲電源供給車として同伴した8000形8066F。同形式は1000形の代替として電源供給車に対応する改造工事を受けていたが、今後これらの電源供給車もお役御免となってしまうのか。

同形式は9月上旬に大野総合車両所67番構内留置線に入場し、検査を実施したあと、8000形8066F+8266Fの解放で単独となっていた8066Fを電源供給車とし、小田原線内で架線検測を伴う試運転を実施しました。かつては平日ダイヤでも検測運転を行っていたときがありましたが、現在のダイヤでは毎月上旬または中旬あたりの土曜日に小田原線を中心、日曜日に江ノ島線・多摩線を中心に検測するダイヤが組まれており、入場する秋頃は数ヶ月間検測がない状況となっていました。この期間の検測が可能となるようにその代役として導入されたのが5000形5063Fであり、架線検測装置と鉄道線路設備モニタリング装置を設置していることから、営業運転を行いながら検測が可能となっています。同編成が営業運転を開始した後にこれらの検測運転がどうなっていくのか、8000形とともに非常に目が離せなくなっています。

【ブルスカもついに更新】京浜急行電鉄2100形2133編成の側面部種別行先案内表示器がフルカラーLED式に更新される

2024年10月26日から、京浜急行電鉄では600形および2100形の側面部種別行先案内表示器が幕式からフルカラーLED式への更新が進められていますが、11月24日からはブルースカイトレインとなっている2133編成でも側面部の種別行先案内表示器がフルカラーLED式に更新されて土曜休日1行路から運用されています。
▲2100形で2代目のブルースカイトレインの2133編成の側面部の種別行先案内表示器が幕式からフルカラーLED式に更新された。京浜急行電鉄では11月23日からダイヤ改正が実施され空港利用客に配慮した一部列車の増発・延長運転が行われている。
▲600形のブルースカイトレインの606編成は現時点で未更新である。いずれは8両固定編成だけでなく4両固定編成にも施工される可能性はありそう。

現時点で側面部の種別行先案内表示器が更新済みであるのは600形の602編成607編成608編成、2100形の2133編成2141編成2157編成のみとなっていますが、これ以外の編成にも施工されるものとみられています。600形は4両固定編成もありますので、そちらの更新にも期待が高まっています。2100形でも少しずつではありますが、側面部のフルカラーLED式へ更新された編成を見かけるようになりました。側面幕式の600形・2100形の記録は優等種別停車駅で行うといいでしょう。

2024年11月25日

【ついに上りにも】小田急電鉄小田原線海老名(OH32)の上り3番ホームにホームドア本体が設置される

2024年11月23日終電後に小田急電鉄小田原線海老名(OH32)3番ホームにホームドアの本体が設置されました。当面はホームドアが開いたままの状態となりますのでご注意ください。2024年度事業計画では小田原線相模大野(OH28)・海老名・江ノ島線中央林間(OE02)・大和(OE05)のすべてのホームに設置されます。
▲海老名下り1番・2番ホーム、大和下り1番・2番ホーム、中央林間1番ホーム・2番ホームに設置されたホームドア本体。中央林間以外はロマンスカー停車駅である。残るは大和3番・4番ホーム、海老名4番ホームを残すのみである。
▲喜多見検車区から臨時回送列車としてのホームドア輸送を4000形4058Fが担当した。土曜休日C11運用と土曜休日C12運用の充当を1編成に兼務させることで、同形式1編成をホームドア輸送に充てることができる。

2024年度事業計画ではホームドア設置の対象駅として小田原線相模大野・海老名、江ノ島線中央林間・大和のすべてのホームで、相模大野では事業計画発表前から設置され、すべてのホームで稼働を開始しています。海老名・大和では下りホームに先行して設置、中央林間では先にすべてのホームに設置されたものの、現時点で未稼働となっています。そして海老名の上りホームにようやく設置され、同駅では残るは4番ホームのみとなります。中央林間以外はロマンスカー停車駅となっています。今年度は早くも設置対象駅4駅の下りホームにすべて設置されたことになりますが、上りホームは海老名4番ホームと大和3番・4番ホームを残すのみとなります。

2024年11月24日

【もう10年!?】東日本旅客鉄道EV-E301系全編成に『烏山線ACCUM導入10周年記念』ヘッドマーク掲出へ

2024年11月23日より、東日本旅客鉄道小山車両センター(都ヤマ)に所属するEV-E301系の全4編成に『烏山線ACCUM導入10周年記念』ヘッドマークが順次掲出されています。
▲2014年に登場した小山車両センター(都ヤマ)所属のEV-E301系、今年で10周年ということで各編成ごとに2種類ずつ、合計8種類のヘッドマークを掲出している。烏山線全線と直通先の宇都宮線宇都宮~宝積寺間を走行する。

この車両は2014年にキハ40系の置き換えとして、電化区間では電車として、非電化区間では気動車として走行できる初の蓄電池駆動電車として2両固定編成で登場し、烏山・黒磯寄りのEV-E301形にシングルアームパンタグラフを2基搭載し、宇都宮線内は電車として、架線のない烏山線内は蓄電池を使った気動車として走行可能になっています。列車番号はこれまでのキハ40系で使用されていた“D”に対し、EV-E301系では“M”となり、両系列が運用されていたときには列車番号でも判別が可能となっていました。2017年3月ダイヤ改正でEV-E301系に統一されてワンマン運転となり、現在に至ります。ヘッドマークは2025年2月末から順次撤去が行われるため注意が必要です。また2024年12月10日・24日・2025年1月14日・25日は保守工事が実施されるため、一部列車(特に日中時間帯の列車)が運休となりますので注意してください。

2024年11月23日

【寂しい旅立ちに】東日本旅客鉄道E217系都クラY-128編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2024年11月20日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-128編成(クハE217-2028以下4両)が新潟車両センター所属のEF64形1032号機に牽引されて所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分と思われます。
▲E217系都クラY-128編成がEF64形1032号機に導かれて帰らぬ旅へ。付属編成が単独での寂しい旅立ちとなった。

配給輸送された都クラY-128編成は1997年度に製造された5次車で約27年間の活躍でした。新製配置先は現在所属する鎌倉車両センター(都クラ)ではなく、幕張車両センター(都マリ)であったことが特筆されます(現在はE257系500番台の全編成や209系2000番台・2100番台、2200番台都マリJ1編成『B・B・BASE』、E131系0番台などが所属)。今年6月に廃車除籍処分となった都クラY-28編成とともに幕張車両センターに新製配置されたE217系はこれらが初めてでしたね。また増1号車はもともとは車椅子対応洋式トイレで新製されましたが、これは基本編成の1号車に車椅子対応洋式トイレを組み込む関係であり、組成変更が実施されていました。なおE217系では都クラY-101編成が登場当時から機器更新入場前まで(ただし当該編成は国府津車両センターに転属するまで)の帯色が復刻されて運用に入ったことが話題となりましたが、鉄道ファン殺到によるトラブルの影響からか運用入りすることはほとんどないようです。

【施工ラストに】小田急電鉄4000形4065F(総合車両製作所4次車)、ワンマン運転対応工事で車内防犯カメラ設置へ

2024年11月22日より、小田急電鉄4000形4065F(総合車両製作所4次車)が大野総合車両所構内68番・69番構内留置線で編成が分割されて留置されているようです。21日に運用復帰を果たした4063F以来のワンマン運転対応工事と車内防犯カメラ設置改造に入るものと思われます。これにより同形式のワンマン運転非対応編成が消滅することになります。
▲4000形で最後(通算16編成目)となるワンマン運転対応工事と車内防犯カメラ設置改造工事のため入場した4065F。入場期間を考慮して出場は2025年1月あたりになる可能性があり、大野総合車両所での年越しはほぼ確定か。
▲ワンマン運転対応工事と車内防犯カメラ設置工事が施工された4000形4063F。その編成の運用復帰と入れ替わるように4065Fがワンマン運転対応工事に入るため入場した。東日本旅客鉄道常磐緩行線では2025年春から車掌が乗務しないワンマン運転が導入される予定となっている。

4000形のワンマン運転対応化工事は4065Fで通算16編成目(今年度分4編成目)となります。今回の工事施工で車内防犯カメラの設置、車内LCD式旅客案内表示器のセサミクロ仕様への更新が行われるものと思われます。車内LCD式案内表示器のセサミクロ仕様の更新は昨年度施工分から実施されており、今年度施工予定分の4061F4062F4063Fも同様の内容の工事施工になるものと予想されます。これで4000形のワンマン運転非対応編成はこの動きをもって消滅することとなります。ところで大野総合車両所64番構内留置線に留置されている4051Fですが、前面部のインペリアルブルーの一部が撤去されているようです。どういう動きを見せるのかが読めません…。

【4000形のワンマン運転対応状況】※2024年11月23日現在
《施工済》15編成(150両)
2021年度…4051F4052F4053F4064F
2022年度…4054F4055F4056F4057F
2023年度…4058F4059F4060F4066F
2024年度…4061F4062F4063F
《施工中》  1編成(  10両)
4065F

2024年11月22日

【GSE使用の新春ツアー】小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形使用の2種類の新春ツアーを発売

2024年11月21日、小田急電鉄の子会社の小田急トラベルより、2025年1月6日および7日にロマンスカー“GSE”70000形の使用する2種類の新春ツアーが発売されています。双方ともに人数限定ではありますが運転席見学付きコース通常のコースがあるほか、展望席の利用には所定の追加料金が必要となります。
▲新春の2日連続のツアーに使用されるロマンスカー“GSE”70000形(写真は70051F)。両日ともに平日N32運用の充当編成(当該運用に代走が出る場合を除く)を用いるが、一部の運転経路では定期回送列車を客扱いする形も存在する。なお運用の関係から双方ともに終着地は新百合ヶ丘(OH23)となっている。

2025年1月6日のツアーは『開運!紅いロマンスカーGSEで白い富士を眺める新春初旅』というもので、0974レの折り返し回送となる回9025レを喜多見検車区唐木田出張所への回送に変更、唐木田(OT07)からツアースタートとなります。運転席見学コースでは使用車両のロマンスカー“GSE”70000形に乗って喜多見検車区唐木田出張所に入り、運転席と車内の撮影を行ってから、通常コースと合流して同一経路となります。運転経路は唐木田→新百合ヶ丘(7番・8番構内留置線)→小田原(OH47)引き上げ線・構内留置線→開成(OH42)構内留置線(運転席見学コースは運転席見学、通常コースは車外から撮影会)→小田原→新百合ヶ丘となります(到着ホームは4番ホームになる可能性あり)。新百合ヶ丘到着後は所定の回9026レの延長となり、0501レから運用に戻る形となりそうです。

2025年1月7日のツアーは『GSEで行く新春初旅!特別行路で巡る「車庫線・乗務員宿泊所潜入」ツアー』というもので、こちらは0974レの折り返し回送の回9025レを客扱いする形で運転席見学コースは新宿からスタートとなります。運転席見学コースでは使用車両のロマンスカー“GSE”70000形に乗って秦野(OH39)1番ホームで折り返し、相武台前(OH30)構内留置線に入ったところで、通常コースと合流となります。相武台前で撮影会を行った後の運転経路は相武台前構内留置線→海老名検車区→大野総合車両所→片瀬江ノ島(OE16)→新百合ヶ丘(到着ホームは4番ホームになる可能性あり)となり、白昼時間帯の江ノ島線を全線走破することが特徴です。こちらも新百合ヶ丘到着後は所定の回9026レの延長となり、0501レから運用に戻る形となりそうです。

双方のツアーともに喜多見検車区入庫の合間を利用していますが、コースによって集合時間や集合場所が異なりますのでご注意ください。また序盤にも述べましたが展望席の利用には追加料金がかかることにもご注意ください。

【キハ100・キハ110置き換え】東日本旅客鉄道高崎地区・盛岡地区に新型気動車『HB-E220系』を投入へ

2024年11月21日、東日本旅客鉄道が八高線高麗川~倉賀野間・高崎線倉賀野~高崎間および東北本線盛岡~花巻間・釜石線花巻~釜石間を走行するキハ100系・キハ110系の置き換えとして、GV-E400系(新ニイ・北アキ)をベースに旅客用扉を2つから3つに変更した『HB-E220系』を新製投入することを発表しました。
▲置き換えが発表されたぐんま車両センター(都クン)所属のキハ100系・キハ110系。ぐんま車両センター所属は21両あり、単車が9両、2両固定編成が6本(12両)となっている。一方の盛岡車両センター(北モリ)所属は55両あり、単車が33両、2両固定編成が11本(22両)となっている

新製投入されるHB-E220系はぐんま車両センター、盛岡車両センターにそれぞれ配属となるものと思われます。GV-E400系をベースとしますので、新潟トランシスで製造される可能性があります。ぐんま車両センターに投入される同系列は2両固定編成8本、盛岡車両センターに投入される同系列は2両固定編成6本、単車が4両となり、2両固定編成はHB-E221形とHB-E222形から成る編成、単車はHB-E220形となり、単車はすべて盛岡車両センター配属となりそうです。GV-E400系をベースとするもののディーゼルハイブリットシステムを搭載することから、系列名は『GV』ではなく『HB』となりました。置き換えられるキハ100系・キハ110系は廃車となるか、他路線に転属するかということになりそうです。なお盛岡車両センター所属車両のなかにはかつて水郡線で活躍したキハ100系・キハ110系の一部がおり、キハE130系0番台に置き換えられたときに転属していますので、その転属車も含めて置き換えが行われるものと思われます。新製は2025年から行われ、2026年以降の投入が予想されます。キハ100系・キハ110系がさらに置き換えられることになりますので、記録を進めていきましょう。

【残りは4065Fだけに】小田急電鉄4000形4063Fがワンマン運転対応&車内防犯カメラ設置車両となり運用復帰

2024年9月13日から小田急電鉄大野総合車両所にてワンマン運転対応工事と車内防犯カメラ設置工事を受けていた4000形4063F(旧東急車輛製造・旧新津車両製作所3次車)が同年11月21日の4312レ(平日C21運用)より営業運転に復帰しました。
▲休車の貼紙が掲出されたままの4000形4063Fだがこの時点でワンマン運転対応工事と車内防犯カメラ設置工事を終えている。来春(3月のダイヤ改正)から東日本旅客鉄道常磐緩行線は南武線とともに車掌が乗務しないワンマン運転の導入が発表された。このため常磐緩行線に乗り入れている同形式の4062Fを使用してワンマン運転導入に向けた試験を実施していた。
▲この時点で4000形唯一ワンマン運転非対応と車内防犯カメラ未設置の4065F。なお小田急電鉄では現時点で自社線内での自動運転(ワンマン運転)の導入に関して言及はない。

4000形で進められているワンマン運転対応化工事は4065Fを除く編成に施工済みで、車内LCD式案内表示器のセサミクロ仕様の追加(2023年度施工分から実施され、2022年度以前の施工編成にも後日追加)、非常時における通行可の表示灯追加、車内防犯カメラの設置(千鳥配置)が行われました。残るワンマン非対応編成(車内防犯カメラ未設置編成)は4065Fのみとなっていますが、すでに大野総合車両所に留置中のため、このあとワンマン運転対応改造工事に向けた準備に入るものと思われます。なお2025年春(ダイヤ改正)からは東日本旅客鉄道常磐緩行線で車掌が乗務しないワンマン運転の導入を発表しており、先行してホームドアの導入(スマートホームドアが中心)、駅備え付けの発車メロディの廃止(車外メロディへの切り替え)を行っていましたが、車両側の対応改造工事も進んでいます(松戸車両センター所属のE233系2000番台都マト2編成がこの工事施工のため長野総合車両センターに入場中で、残るは都マト11編成だけとなっている)。

【4000形のワンマン運転対応状況】※2024年11月21日現在
《施工済》15編成(150両)
2021年度…4051F4052F4053F4064F
2022年度…4054F4055F4056F4057F
2023年度…4058F4059F4060F4066F
2024年度…4061F4062F4063F
《施工中》  0編成(    0両)
2024年度…
《未施工》  1編成(  10両)
4065F

2024年11月21日

【編成番号は続番】東京臨海高速鉄道71-000形71-101編成(東臨Z11編成)が総合車両製作所新津事業所より登場

2024年11月20日、総合車両製作所新津事業所で製造された東京臨海高速鉄道70-000形電車に代わる新型車両として東臨運輸区に配属される71-000形電車(10両固定編成)が登場し甲種輸送が行われています。最終的に東日本旅客鉄道東京総合車両センターに輸送されるものと思われます。
▲東京臨海高速鉄道70-000形の後継となる新型車両71-000形の実車が総合車両製作所新津事業所を出場した。編成番号は乗務員扉の窓部分に『Z11』と書かれており、東臨Z11編成となるようだ。弱冷房車は東日本旅客鉄道E233系7000番台・相模鉄道12000系に合わせるように9号車に設定されている。なお優先席ステッカーは未貼付であった。
▲70-000形は組成変更などによる欠番があるが(写真は東臨Z10編成)、全8編成が置き換えの対象となり、70-000形の動向が気になるところだ。
▲東京臨海高速鉄道71-000形は東日本旅客鉄道E233系7000番台および相模鉄道12000系をうまく組み合わせたような車両となっており、制御装置は両系列に合わせて三菱電機製IGBT素子と思われる。基本的に相模鉄道には直通しないものと思われるが、羽田空港アクセス路線に乗り入れる可能性はありそう。

導入予定の71-000形は10両8編成(80両)で70-000形をすべて置き換える数となっており、トップナンバーとなる編成は乗務員扉の窓部分に『Z11』と記載されており、東臨Z11編成になるものとみられます。自社のりんかい線内では大崎(JA-08,R-08)寄り、乗り入れ先の東日本旅客鉄道埼京線内基準で大宮(JA-26)・川越寄りから1号車が『71-101』、2号車が『71-102』、3号車がシングルアームパンタグラフ2基(1基は予備)搭載の『71-103』、4号車が『71-104』、5号車が『71-105』、6号車がシングルアームパンタグラフ1基搭載の『71-106』、7号車が『71-107』、8号車が『71-108』、9号車がシングルアームパンタグラフ1基搭載の『71-109』、10号車が『71-110』となっています。ハイフンの直前の71は形式ですが、ハイフン以下の100の位が編成番号、下2桁が号車ではないかと考えられます。シングルアームパンタグラフを搭載した3号車・6号車・9号車は少なくとも電動車と思われます。電動車と付随車の比率を合わせると通常は70-000形に合わせた6M4Tと思われますが、一見すると5M5Tのようにも見えます。保安装置はATS-PとATCを搭載し、ATACSを搭載することから前面部には『ID-171』(70-000形の場合は『ID-71』から始まり、『ID-74』と『ID-75』が欠番、ラストナンバーは『ID-80』)と書かれています。またここ最近の東日本旅客鉄道向け電車で省略されている所属表記は71-000形ではちゃんと『東臨運輸区』と書かれています。前面形状はE233系、側面部は相模鉄道12000系(東日本旅客鉄道でいうとE235系)のような車体構造となっていて、各車両の車端部にはフリースペースを設置しています(1号車は新木場(R-01)寄り、それ以外は川越寄りに設置)。編成は左側を川越寄りとすると以下の通りと予想されています。70-000形とは異なる付番方法になりましたね。

東臨Z11編成】71-101+71-102+71-103+71-104+71-105+71-106+71-107+71-108+71-109+クハ71-110
東臨Z12編成】71-201+71-202+71-203+71-204+71-205+71-206+71-207+71-208+71-209+クハ71-210
東臨Z13編成】71-301+71-302+71-303+71-304+71-305+71-306+71-307+71-308+71-309+クハ71-310
東臨Z14編成】71-401+71-402+71-403+71-404+71-405+71-406+71-407+71-408+71-409+クハ71-410
東臨Z15編成】71-501+71-502+71-503+71-504+71-505+71-506+71-507+71-508+71-509+クハ71-510
東臨Z16編成】71-601+71-602+71-603+71-604+71-605+71-606+71-607+71-608+71-609+クハ71-610
東臨Z17編成】71-701+71-702+71-703+71-704+71-705+71-706+71-707+71-708+71-709+クハ71-710
東臨Z18編成】71-801+71-802+71-803+71-804+71-805+71-806+71-807+71-808+71-809+クハ71-810

【続々更新か?】小田急電鉄3000形3258F・3262F(いずれも2次車6両固定編成)の車内LED式旅客案内表示器が更新される

2024年11月20日に営業運転に入った小田急電鉄3000形3258F(旧東急車輛製造2次車・6両固定編成)の車内LED式旅客案内表示器が従来の3色LED式からフルカラーLED式に更新され運用されています。また11月8日に種別行先案内表示器の更新後の運用復帰を果たした3000形3262F(旧川崎重工業2次車・6両固定編成)でも車内LED式旅客案内表示器が更新済みとなっているようです。
▲車内LED式旅客案内表示器がフルカラーLED式に更新された3000形2次車の3258F3262F。このうち3262Fは種別行先案内表示器と同時並行で更新された可能性が。1次車・2次車は車内案内表示器もフルカラーLED式に順次更新していくのかもしれない。3次車の8両固定編成での更新はどうするのか。

3000形6両固定編成では種別行先案内表示器のフルカラーLED式への更新が1次車・2次車で完了しており、車内のLED式旅客案内表示器は3259Fを皮切りにフルカラーLED式に更新が進められているようです。今回の3258F3262Fで更新されたことで、車内LED式旅客案内表示器のフルカラーLED式は3編成となりました。3次車の8両固定編成でも更新される可能性はあるのでしょうか。1000形では元8両固定編成・10両固定編成で、3000形では3次車6両固定編成で車内LED式旅客案内表示器を搭載した編成がいましたが、リニューアル更新工事の際にどちらもLCD式に換装され、現存していませんので、8000形および3000形1次車・2次車と3次車の8両固定編成のみとなっています。

2024年11月20日

【ワンマン運転導入の布石?】東日本旅客鉄道E131系0番台都マリR10編成が中央本線で試運転実施か

2024年11月19日から20日にかけて、東日本旅客鉄道E131系0番台都マリR10編成(クモハE131-10+クハE130-10)が中央本線に入線、自走で走行しました。試運転表示で甲府(CO-43)あたりまで自走されていることから、動向が注目されています。
▲中央本線で試運転を実施したE131系0番台(写真は都マリR06編成)。実は4年前の2020年9月にも同様の動きをしており、その際には豊田車両センターと小淵沢(CO-51)を往復している

本来は千葉県を走行しているE131系0番台が中央本線に入線するのは約4年ぶりのことと思われます。同系列はワンマン運転対応車であることから、中央本線のどこかの一部区間でワンマン運転を導入するための準備試験を行うためと思われます。現在の中央本線は長野総合車両センターに所属する211系0番台・1000番台・2000番台・3000番台で運転されており、これに代わる新型車両となるのかは分かりかねますが、いずれはワンマン運転対応車両を導入するための布石になる可能性があります。この試運転は4年前の2020年にも実施されていますが、このときはワンマン運転が導入されることはありませんでした。

2024年11月17日

【バスで代替も】東日本旅客鉄道京浜東北線大井町(JK-19)のホーム拡幅のための線路切替工事による運転変更を実施

2024年11月17日初電車(4時台)から16時30分頃まで、東日本旅客鉄道京浜東北線大井町(JK-19)の北行ホーム(1番線)の拡幅のための線路切替工事実施に伴い、蒲田(JK-17)~品川(JK-20)間で列車を運休し、両駅で折り返し運転が行われました(全列車各駅停車で運転)。
▲線路切替工事実施前に今年8月中旬から南浦和(JK-42)・大宮(JK-47)寄りのホームドアの一部(8号車~10号車の3両分)が撤去された大井町。当該部分のホームドア再設置は2025年8月となる予定だ(写真の電車はE233系1000番台都サイ126編成)。
▲通常では設定のない『各駅停車 品川』を表示するE233系1000番台(写真は2019年11月の高輪ゲートウェイ(JK-21)のホーム設置に伴う工事の関係で運転された時のもの)。北行では2019年11月に品川発着で運転されているが、南行では珍しいものとなった。
▲東急電鉄池上線では全区間、大井町線では一部区間で振替輸送が実施された。大井町線は7両固定編成の急行と5両固定編成の各駅停車(田園都市線内の一部通過は緑各駅停車、停車は青各駅停車)が存在するが、池上線は全列車3両固定編成で通過運転はない。

これはホームの南浦和・大宮寄りの改札口に繋がる階段・エスカレータ・エレベータの通路を拡幅するためで、工事前の時点ではエスカレータは2基とも1番線・2番線ホームに繋がる下り専用となっています。また工事に備えて同駅1番線の8号車・9号車・10号車分のホームドアが同年8月中旬頃から撤去されていました。なおホームドアの再設置は2025年8月を予定しています。工事時間帯では東海道線(上野東京ライン)の列車が走るものの、京浜東北線の列車が走らなくなるため、京浜急行電鉄本線一部区間や東急電鉄池上線全線・大井町線一部区間などで振替輸送が実施されました。大井町と蒲田は京浜東北線以外の路線があるものの大森(JK-18)では京浜急行電鉄バス大森営業所を中心としたバス路線がメインで、京浜急行電鉄本線大森海岸(KK-09)から徒歩でアクセスすることもできたようです。なお線路切替後の試運転列車にはE233系1000番台都サイ175編成が使用され、そのあと全線での運転を再開しました。

なお2025年8月までは大井町1番線の8号車~10号車付近のホームドアが未設置(再設置前)であることにご注意ください。

【もう早10年!】小田急箱根鉄道3000形(“ALLEGRA”)の全車両に就役10周年ヘッドマーク掲出して運転中!

2024年11月1日から、小田急箱根鉄道3000形“ALLEGRA(アレグラ)”が就役10周年を迎えたことを記念して、全車両に合計3種類のヘッドマークを掲出して運転しています。同形式が2014年11月1日に就役してちょうど10年だったんですね。
▲小田急箱根鉄道3000形“ALLEGRA(アレグラ)”が早くも就役10年を迎えた。現在はクモハ3001クモハ3004と・クモハ3101+クモハ3102クモハ3103+クモハ3104の合計8両が在籍し、就役10周年のヘッドマークを掲出している。同形式だけの3両で走ることもあれば2両で走ることもある。

3000形“ALLEGRA”は2014年に繁忙期に箱根湯本(OH51)~強羅(OH57)間をすべて3両編成で運転することを考慮して登場した形式で、最初は2000形『サン・モリッツ号』の2両固定編成との連結を踏まえて、クモハ3001クモハ3002の2両が登場しました。2015年には『鉄道友の会』のローレル賞を受賞、2017年には初の2両固定編成であるクモハ3101+クモハ3102が登場、3000形同士の3両が実現したほか、それ以降も増備され、合計8両の在籍となりました。これ以降の増備は現時点でないですが、最古参車両(モハ1形およびモハ2形)がまだ3両残っています。これらの置き換えはどうするのでしょうか。

2024年11月16日

【日中の小田原線初走行】小田急電鉄5000形5063Fが小田原線で性能確認試運転を実施

2024年11月15日、総合車両製作所横浜事業所で製造された小田急電鉄5000形最新鋭編成の5063Fの性能確認試運転が海老名(OH32)~小田原(OH47)間で実施されました。この編成は3号車サハ5363と9号車デハ5013に架線の検測装置、6号車サハ5263に鉄道線路設備モニタリング装置を搭載しています。▲5000形5063Fが海老名検車区に納車されたあと、初めて性能確認試運転で小田原線海老名以西の区間を走った。この編成が検測装置を搭載したことで、今後はクヤ31形+8000形4両固定編成(8065F8066F)に頼っていた定期検測を5000形5063Fでもできるようになる。
▲5000形5063Fの導入に関連して、8000形8059F(4両固定編成)と8257F(6両固定編成)が廃車除籍処分となった。いずれも西武鉄道には譲渡されない。なお6両固定編成は特に3色LED式の編成は廃車解体処分、フルカラーLED式の編成は譲渡となることが予想される。

同編成は新宿(OH01)寄りからクハ5063+デハ5013+デハ5113+サハ5163+サハ5263+デハ5213+デハ5313+サハ5363+デハ5413+クハ5463と組成され、子育て応援車両となる下り方から3両目の3号車と上り方から2両目の9号車に架線検測装置らしきもの、上り方から5両目の6号車に鉄道線路設備モニタリング装置を搭載しています。これらの装置の搭載により毎秋に大野総合車両所に入場することが多いクヤ31形(と電源供給車の8000形8065Fまたは8066F)を用いた定期検測のみに頼っていた状況からの脱却が期待されます。営業運転しながら検測できるというメリットも大きいですよね。

2024年11月15日

【約5年ぶり!】舞浜ディズニーリゾートラインが“Type C”100形で初の『ディズニー・クリスマス・ライナー』運転開始

2024年11月14日より、舞浜ディズニーリゾートラインで“Type C”100形に統一されてから初めてとなる『ディズニー・クリスマス・ライナー』が運転を開始しました。この期間限定ライナーは12月25日まで運転される予定です。

▲舞浜ディズニーリゾートラインが9月2日に“Type C”100形に完全統一されてから初めてとなる『ディズニー・クリスマス・ライナー』に121号編成(ピーチ)が起用された。なおクリスマス仕様に装飾された期間限定ライナーは“Type X”10形以来、実に約5年ぶりである。
▲2025年4月7日まで『ファンタジースプリングス ライナー』となっている“Type C”100形151号編成(グリーン)。こちらも運転時刻は公表済みで、車内BGMとして“Journey to Fantasy Springs”(カラオケバージョン)が流れている。

2024年9月2日から“Type C”100形への完全統一が完了してから初めてとなる『ディズニー・クリスマス・ライナー』は121号編成(ピーチ)が起用されました。ただし“Type C”100形151号編成(グリーン)の『ファンタジースプリングス ライナー』とは異なり外観上はラッピングされていませんので狙う際には十分ご注意ください。『ディズニー・クリスマス・ライナー』は実に2019年以来で約5年ぶりのこととなります(2020年~2022年はコロナ禍のため、2023年はコロナが5類移行後ではあるが運転されなかった)。車内には吊革を含めた装飾がなされていますので、本来のミッキー柄の座席モケットは“Type X”10形を連想させる座席モケットに交換されています。

この『ディズニー・クリスマス・ライナー』は12月25日までの運転となる予定です。なおクリスマスのイベントは去年までは11月上旬から開始でしたが、ハロウィンのイベントが10月31日までのところ、11月上旬まで延長されたことから、今年のクリスマスは11月中旬頃からのスタートとなり、クリスマスのスペシャルイベントが短くなっています。