2021年4月23日

【貸切広告編成を使用】小田急電鉄3000形10両固定編成を使用する『子育て応援トレイン』を運転へ

2021年5月2日から30日まで、小田急電鉄が3000形10両固定編成(貸切広告編成)を使用して『子育て応援トレイン』を運転することが発表されました。これは小さな子ども連れの乗客により気兼ねなく小田急電鉄を利用してもらうために運転されるものです。
▲『子育て応援トレイン』に起用される3000形10両固定編成。予想では貸切広告対象の候補となる3082Fまたは3095Fが使用されるものとみている。以前の音楽グループ『いきものがかり』の貸切広告でジャックした『いきもの電車』に起用されたのは3095Fであった。

これは「(列車内で)子どもが突然泣き出してしまうかもしれない」(すなわち子どもが列車内で泣き出すと他の乗客から子の親に向けて冷たい視線を向けられる可能性がある、ということ)などの不安は子連れの乗客が列車利用をためらってしまう要因のひとつと考えられます。ここで『赤ちゃん連れのお出かけは“小さなお引っ越し”です』というフレーズのもと、子育てをしている方に寄り添いたいという想いから“LOVE for BABY”のプロジェクトのひとつと実施されるものです。中吊り広告に『赤ちゃん連れのお出かけは“小さなお引っ越し”です』と書かれたポスターなどで列車を利用する子育て層の気持ちなどを掲示します。さらに新宿(OH01)寄りの10号車のクハ3080またはクハ3090(車椅子のほかベビーカーが利用できるスペースを設置する車両)は10時から16時までのあいだで『子育て見守り車両』として設定したうえで、側面窓に1号車の女性専用車と同様に『子育て見守り車両』のステッカーを掲出します。ただし『子育て見守り車両』の設定は女性専用車の設定時間外となっているほか、どなたでも乗車することはできます。子育て見守り車両のみ、床面部分や乗務員室寄り壁面にも装飾が施されるようです。

鉄道車両の車内で子どもが突然泣き出して、その親と他の乗客とのトラブルになるケースも少なくありません。もしそういう状況に出くわしたとしても、冷たい目線は向けずに寛容な心で見守ってあげるようにしましょう。

なお『子育て応援トレイン』の運転予定時刻については『小田急の子育て応援ナビ』ホームぺージに当日8時までにお知らせしますので、子連れの方などはぜひとも検索して狙ってみてください。なお10両編成のE運用は以前も触れたとおり、平日・土曜休日ともに全部で44(E11~E42・E61~E72)あり(4000形限定のC運用を除く)、運用は再出庫で変わる可能性もありそうです。快速急行・急行だけでなく各駅停車での運用も考えられますので注意しましょう。