2021年4月、東日本旅客鉄道長野総合車両センターに留置されているE257系に新たな区分番台が登場した模様です。車両番号から改造種車は松本車両センターに残存していた0番台長モトM-105編成で、中央線特急列車での定期運用終了後は波動用として運用されていた編成です。
▲E257系に新たな区分番台が登場へ。定期運用終了後も波動輸送用に使用されていた元0番台長モトM-105編成がリニューアル更新工事を受けているようだ。側面窓部分は黒色でそれ以外はペニンシュラブルーではなく緑色基調のデザインとなっている。
▲数少ないE257系0番台、長モトM-107編成と長モトM-111編成(写真・撮影時は展示中の様子)。前者は車内防犯カメラが設置されている。いずれはこの2編成も元長モトM-105編成のようにリニューアル更新工事を受ける可能性はあるだろうか。
この時点で留置が確認されている中間車両は両先頭車から数えて2両目と3両目にあたる車両、すなわちモハE257-5005+モハE256-5005(元モハE257-5+元モハE256-5)、モハE257-5105+モハE256-5105(元モハE257-105+元モハE256-105)の4両です。電動車の制御装置が日立製作所製のものから三菱電機製のものに交換済みであるために、2000番台・2500番台と同様にリニューアル更新工事を受けているものとみられます。側面部に表記されている車番はハイフン以下に5000が追加されており(5000番台へ改造)、側面部分の塗装はペニンシュラブルーではなく緑色基調のものとなっています。なお元の喫煙スペースを改造したモハE257-5105のフリースペースはそのまま存置されているようです。区分番台が異なることや塗装の相違などから2000番台に準じたリニューアル更新工事施工後も波動用として活躍するものと思われます。ただ中間には2両付随車が組み込まれており、特に8号車サロハE257-5をどう対応しているかにも注目が集まりそうです。出場時の編成番号が気になりますが、以前出場した0番台長モトM-107編成は改造工事をせずに車内防犯カメラを設置した程度だったので、0番台で最後まで残る長モトM-107編成・長モトM-111編成の動向が注目されることになりそうです。