2021年4月10日と11日に小田急電鉄クヤ31形と電源供給車として連結された1000形1051Fによる定期検測列車が全線で運転されましたが、このうち電源供給車に使用された1000形1051Fは先月の定期検測運転以降、営業運転に入っていませんので動向が注目されます。
▲2021年3月の定期検測運転以降、一切営業運転に入っていない1000形1051F。ホームドア対応のバーコードが貼付されていないため、いずれは事業用車としてクヤ31形の電源供給車専任として活用される可能性があるのだろうか。
1000形1051Fは4両固定編成で唯一クヤ31形との連結に対応しており、昨年12月に1000形1751F(ワイドドア車・クヤ31形連結に対応)が廃車除籍処分となって以降、クヤ31形の入場期間を経て今年の定期検測運転の電源供給車に使用されているため、単なる個人的な予想に過ぎませんが、今後は営業運転に入らない形で毎月2日分(土日)に定期検測運転の電源供給車に使用されるものと思われます。1000形の廃車が進行しているなか、クヤ31形の連結に対応しているのは1051Fと1752Fだけです。1000形で今後廃車除籍となることが予想されるのはワイドドア車5編成と1051Fで、入場中の1092Fとバーコードが貼付されている1062F、箱根登山鉄道専任のレーティッシュカラーの4編成は引き続き使用されるものと思われます。前者の2編成はリニューアルが予想されますが、いまだリニューアルされていないレーティッシュカラーの4編成のこの先が読めません。箱根登山鉄道区間での自動放送は搭載されていますが、内装はリニューアル前の仕様となっているほか、1000形のリニューアル車は2014年度の登場からまだ一度も箱根登山鉄道に入線したことはありません。そのためクヤ31形の電源供給車、箱根登山鉄道専任の編成の今後をどうするかによって1000形の動向が変わるかもしれません。まだ2021年度の事業計画が発表になっていませんので、この事業計画の発表によって1000形の命運が分かれることになりそうな予感がします。