2021年4月28日、東日本旅客鉄道が2021年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。投資額は連結では約6,740億円(単体では5,510億円)となります。
【車両面】
▲(イメージ)北陸新幹線では2019年の台風19号で被災した編成の代替分として長野新幹線車両センター(幹ナシ)配置となるE7系が製造される。
▲(イメージ)横須賀線・総武快速線向けE217系の置き換えとして引き続き増備が進められているE235系1000番台。横クラF-08編成・横クラJ-08編成以降ではクハE235形1000番台とクハE234形1100番台の電気連結器の設置を省略している。また一部にはクリアテール仕様の編成がいる(写真の横クラF-07編成はその当該の1本)。
▲(イメージ)徐々に数を減らしているE217系。車両はまだまだ使えそうな気もするが座席の硬さなどがネックとなり他路線転用の可能性はほぼないだろう。
▲(イメージ)一部路線で車掌が乗務しないワンマン運転が拡大している。水戸線ではE531系0番台・3000番台への付属編成へのワンマン運転改造工事、房総エリアの南側と鹿島線ではE131系の新製投入で実現している。
車両面では2019年の台風19号で千曲川の氾濫により長野新幹線車両センターに留置されていたE7系8編成が浸水し廃車となったため、その代替としてE7系が同数導入されるほか(西日本旅客鉄道でも被災した2編成分のW7系が登場予定)、横須賀線・総武快速線向けE235系1000番台を追加投入し、E217系の置き換えが進められる予定です。すでに基本編成・付属編成ともに10編成となっており、E217系ではそれに伴う疎開の動きが活発になっています。また新たにレール輸送用のキヤE195系(仙ココ・東オク)が投入されるほか、新製車両の投入や既存車両の改造でワンマン運転の拡大を進めるようです。E531系0番台・3000番台(水カツ)や209系3500番台・E231系3000番台(宮ハエ)のワンマン運転対応改造が進められているほか、昨年度は房総エリア南半分(久留里線を除く)と鹿島線がE131系(千マリ)での運転となり、ワンマン運転となりましたね。
【設備面】
設備面ではホームドアの設置が引き続き進められます。4月6日の発表にあった通り、一部の駅ではスマートホームドアが設置されます。今年度の設置対象駅は既に使用開始している駅を含みますが、京浜東北線・根岸線では山手(JK-08)、田端(JY-09,JK-34)、横浜線では大口(JH-14)・菊名(JH-15)・新横浜(JH-16)・長津田(JH-21)・橋本(JH-28)、中央・総武線では大久保(JB-08)・水道橋(JB-17)・浅草橋(JB-20)・錦糸町(JO-22,JB-22)・下総中山(JB-29)・西船橋(JB-30,JM-10)、常磐緩行線北松戸(JL-23)・馬橋(JL-24)・新松戸(JL-25)・北小金(JL-26)・南柏(JL-27)・柏(JJ-07,JL-30)・北柏(JL-29)の各駅、南武線では武蔵小杉(JN-07,JO-15,JS-15)となります。中央・総武線では大久保と下総中山、横浜線では新横浜以外、常磐緩行線では新松戸と柏以外の各駅はスマートホームドアとなる予定です。錦糸町と長津田ではすでに稼働を開始しているほか、浅草橋では稼働が近いようですね。それ以外では中央線(E233系0番台)へのトイレ設置とグリーン車導入、駅改良工事やエレベーター設置などの設備工事、照明のLED化推進などが予定されています。