2021年4月14日

【改造種車は3編成】小田急電鉄1000形1097F(元1055F+元1255F)が大野総合車両所を検査出場

2021年4月13日、小田急電鉄1000形1097F(10両固定編成・元1055F+元1255Fを改造)が大野総合車両所でのリニューアル更新工事および重要部検査を受けて出場し、小田原線内で試運転を実施しました。この編成は2016年度リニューアル対象の1095F・1096Fとは異なる改造内容となっています。
▲1000形10両固定編成で元1055Fの3両、元1255Fの5両、元1081Fの2両から構成された1097Fが営業運転入りに向けて足慣らし。あたかも新製当初からの10両固定編成のように見えるが、クハ1097とクハ1497の連結器の形状が異なる。

この1097Fは4両固定編成の元1055F、6両固定編成の元1255F、8両固定編成の元1081Fの3編成から構成されています。このうちクハ1097+デハ1047+デハ1147は元1055Fの3両(元クハ1055+元デハ1005+元デハ1105)、サハ1197+サハ1297は元1081Fの2両(元サハ1181・元サハ1381)、残りのデハ1247+デハ1347+サハ1397+デハ1447+クハ1497が元1255Fの5両(元デハ1205+元デハ1305+元サハ1355+元デハ1405+元クハ1455)から改造されています。1000形で最初に廃車除籍された元1081Fの付随車を活用し、元1055Fと元1255Fで10両編成を組んだ時に中間に入る元クハ1155・元クハ1255を付随車で置き換え、先頭車の中間車化改造を省略したため1097Fがあたかも製造当初から存在する10両固定編成のように見えます。ただしクハ1097とクハ1497で連結器の形状が異なりますので改造車であることは分かるかと思います。現在は1092F(10両固定編成)がリニューアルのために大野総合車両所に入場中です。

※おことわり※
1000形1097Fは先ほどの3編成(元1055F・元1255F・元1081F)から改造されていますが、便宜上の表記として改造種車は元1055F+元1255Fとします(例…『1000形1097F(元1055F+元1255F)』、という具合です)。

【1000形1097F組成について】※上が現在の番号、下は改造種車の改番前の番号です
クハ1097+デハ1047+デハ1147+サハ1197+サハ1297+デハ1247+デハ1347+サハ1397+デハ1447+クハ1497
クハ1055+デハ1005+デハ1105+サハ1181+サハ1381+デハ1205+デハ1305+サハ1355+デハ1405+クハ1455