2021年4月2日から4日にかけて、日立製作所笠戸事業所で製造された東京地下鉄17000系17106Fの甲種輸送がEF210形18号機の牽引により搬入先となる綾瀬検車区まで実施されています。同系列の10両固定編成は予定の6編成が出揃いました。
▲17000系10両固定編成のラストの17106Fが日立製作所笠戸事業所を出場し、所定数が出揃った。有楽町線・副都心線系統の車両が検査を受ける綾瀬検車区へと搬入される。次回以降は8両固定編成の出場になるものと思われる。
▲7000系10両固定編成で残存する7101F。2018年に千代田線で活躍した6000系がすべて引退して以降はこの編成が東京地下鉄における現役の最古参車両だ。現時点で7000系10両固定編成のうち7104F・7110F・7118Fが廃車除籍とされている。
▲7000系10両固定編成の7102F。7000系は10両固定編成が8両固定編成よりも先に消滅しそうである。この編成は一度は副都心線対応改造工事をせずに廃車となる可能性もあったが計画変更されて対応工事を施工し、生き延びている。なお8両固定編成は東急電鉄東横線方面への直通運転を考慮して副都心線対応の改造工事施工とともに登場したものである。
▲7000系10両固定編成で唯一の日立製作所製のIGBT素子VVVFインバータ制御の7105F。
17000系10両固定編成は今回の17106Fをもってラストとなりそうです。有楽町線内基準で新木場(Y-24)寄り、副都心線内基準で渋谷(F-16)寄りから3両目の8号車のサハ17306の台車がなぜかPQ台車となっています。これ以降は副都心線専用の8両固定編成が登場するものと思われます。17104F以降の編成が運用入りした後の10両固定編成の7101F・7102F・7105Fの動向が注目されるほか、8両固定編成もいよいよ置き換え開始となりそうです。