2021年4月15日

【3両編成では初】東京地下鉄02系02-182Fが廃車解体のため中野検車区から陸送される

2021年4月14日、東京地下鉄中野検車区所属で丸ノ内線中野坂上(M-06)~方南町(Mb-03)間で運用されていた02系02-182F(3両固定編成)が廃車解体処分のため中野検車区から陸送されました。方南町支線向けの3両固定編成の廃車は初めてのことと思われます。
▲02系3両固定編成は80番台の6編成(18両)が在籍し増備が続く2000系の置き換え対象外ではあるが、ダイヤ改正では6両固定編成の方南町乗り入れが定期的にあるため、方南町支線を往復する3両固定編成の運用が削減されたためか、余剰に伴う廃車と思われる。

丸ノ内線支線用02系は1986年度に登場した車両で、前面部の行先表示器は幕式のままで、支線を往復する運用が中心であるため、営業運転時は『中野坂上←→方南町』のみとされました。新製当初からワンマン運転が考慮されているほか、先頭車の02-180では運転台側を付随台車、連結面側を電動台車とした0.5Mとされています(このため3両固定編成であってもMT比を1対1としている)、今回のダイヤ改正では丸ノ内線方南町支線用3両固定編成の往復運用が削減されたため、余剰に伴う廃車解体と思われます。6両固定編成の場合は2000系による直接の置き換えによる廃車ですが、2019年1月から6両固定編成が定期的に荻窪(M-01)方面だけでなく方南町方面にも池袋(M-25)方面から直通で入線するようになり、80番台では今回の改正で支線往復運用数を削減したことにより、2000系を投入することなく廃車とすることができるため、支線向けの02系にも廃車が出たものと思われます。残りの支線向け02系は5編成ですが、いずれは支線を含めた全線の運用が6両編成に切り替えられると仮定すると02系の3両固定編成も安泰とは言えなくなりそうですね。