2021年4月1日、東急電鉄8500系8634Fが所属先の長津田検車区から長津田車両工場まで自走回送されました。ドアステッカー類がすべて撤去されているため全車廃車解体処分になるものと思われます。
▲8500系で側面部フルカラーLED式の種別行先案内表示器を残していた希少な編成、8616Fと8634Fが連続して帰らぬ旅へ。8634Fは側面部に赤色の帯を巻く編成だった。
この編成は側面部に赤色の帯を巻いているだけでなく、8616Fと同様に側面部の種別行先案内表示器がフルカラーLED式で存置されていた編成でした(前面部のみLED式に戻された形である)。同編成の廃車回送により8500系からフルカラーLED式の種別行先案内表示器をもつ編成が消滅しました。かつては東横線でも暫定運用されていたことがあります。なお側面部の赤帯が残されていたのは2代目の“TOQ-BOX”虹色編成として運用されていた名残であり、車内にはLED式の案内表示器とドアチャイムが設置されていました。現在は“TOQ-BOX”を名乗る編成はいませんが、青帯を巻いている8637Fの“Bunkamura号”で事実上の復活をしており、現在でも運転されています。この編成を含めた残る8500系の動向が注目されます。