2021年7月19日、東日本旅客鉄道が同年10月22日終電後から25日初電前まで、山手線渋谷(JY-20)の内回り2番線のホーム拡幅に伴う線路切替工事のため、10月23日・24日の内回りは池袋(JY-13)~渋谷~大崎(JY-24)間が運休となります。それ以外の内回り区間でも本数を大幅に減らして運転します。これに伴い外回りも本数を減らしての運転となります。
▲山手線は渋谷2番線ホームの工事期間中は本数が削減される。一部列車が大崎と池袋の両駅で折り返して運転されるものと思われる。
▲山手線が削減されるため、同線と並走する埼京線などでは列車の増発・運転区間の延長が実施され、京浜東北・根岸線は日中時間帯の快速運転を取りやめ各駅停車で運転し、本数が減る山手線分の補完を行う。
▲湘南新宿ラインは通常通りだが、相模鉄道からの埼京線直通列車は新宿(JA-11)発着から池袋(JA-12)発着に変更され、新宿~池袋間の輸送を補完する。新宿発着が池袋発着になるということは相模鉄道12000系もE233系7000番台も日中時間帯に珍しい池袋行きが見られる。
なお悪天候などで工事が実施できない場合は11月19日終電後から22日の初電前までに実施されます。今回の渋谷の山手線内回りホームの線路切替工事は全体工事のSTEP3にあたり、2018年5月には埼京線南行・湘南新宿ライン南行の4番線ホームを東側の新設高架橋に切り替え、昨年5月には3番線・4番線ホームを山手線ホームとほぼ平行になるようにホームを移動させました。今回の工事では内回り2番線ホームを拡幅し、山手線ホームの島式化(1番線を現行の2番線ホームの壁側からの乗降となるように変更)に向けた準備が進められます。この工事により、1階の南改札が移設されるほか、3階の中央改札が現在の中央東改札に統合される形で新たな中央改札となります。
民営化により日本国有鉄道から東日本旅客鉄道となってから線路切替工事に伴う山手線運転見合わせは過去最長となります。この工事実施に伴い、山手線は池袋~渋谷~大崎間で運休となり、運転区間では大幅に本数が削減されます。一方の外回りでも大崎~渋谷~池袋間を周回する列車もありますが、外回りの一部列車は大崎で折り返し、内回りは池袋で折り返し運転となります。そのため大崎~渋谷~池袋間の外回りも本数が少なくなります。並走する埼京線や湘南新宿ラインでは混雑が予想されます。外回りのみ運転となる区間では途中下車する駅に十分注意してください。
このため近接の鉄道会社では振替輸送が実施されるほか、山手線と並走する埼京線などでは増発(りんかい線直通を含む、赤羽(JA-15)発着の設定があるか)や行先延長(相模鉄道直通列車が池袋まで延長)、京浜東北・根岸線では日中時間帯の快速運転を取りやめ全区間各駅停車で運転し、本数の少ない山手線区間の補完を行います。増発列車のなかには品川(JT-03,JO-16)~新宿間の臨時列車があります。どの系列で運転されるのかは分かりませんが、E233系7000番台を使用するものと思われます。なお品川~新宿間の臨時列車は大崎(JA-08,R-08)には停車しませんのでご注意ください(大崎では4番線と5番線の間の連絡線を通るため)。