2021年7月1日

【3号車は元先頭車】小田急電鉄1000形1753F(ワイドドア車・6両固定編成)が廃車除籍処分に

2021年7月1日、小田急電鉄大野総合車両所で休車状態で留置されていた1000形1753F(ワイドドア車・6両固定編成)の空調装置やパンタグラフの撤去などが開始されました。この編成は廃車除籍処分になるものと思われます。同編成は6月15日の平日A34運用が最終運用で、その翌日から休車状態となっていました。
▲2代目5000形の増備で廃車が進む1000形、ついにワイドドア車の1753Fが廃車除籍処分になった。同形式ワイドドア車は1753F以降、元先頭車を改造した付随車を3号車に組み込んでおり、奇数編成は下り方の1番ドア、偶数編成は上り方の4番ドアだけワイドドアではない。

1000形ワイドドア車の廃車除籍は3編成目ですが、クハ1950側に連結器のないワイドドア車の廃車除籍処分は初めてのことです。サハ1853はもともと元4両固定編成時代の先頭車改造により中間車化されており、下り方の1番ドアがワイドドアではないのが特徴です。置き換え車両の5000形5058F(日本車両製造豊川製作所製造)が海老名検車区に到着していることもあり、その次の5059Fの登場の際には1000形がどのような動きを見せるのかが注目です。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2021年7月1日現在 合計150両/全体196両(改造中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想
 紫色…箱根登山鉄道と兼用、緑色…リニューアル更新工事施工

*4両固定編成…11編成(44両、リニューアル28両、レーティッシュ12両)
内訳…1051F1057F1058F1060F1061F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…6編成(36両、ワイドドア18両)
内訳…1251F1253F1254F
1754F1755F1756F

*10両固定編成…7編成(70両、リニューアル60両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*リニューアル更新工事中…10両
内訳…1092F

*休車中…4両
内訳…1062F

*廃車確定済…42両 ※搬出予定車両を含む、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】 合計34両
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1901・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)

【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)